2004年12月05日(日) |
和太鼓GONNAのコンサート |
雨は降る々人鼓は濡れる〜11月18日、前日の調布駅前、彼等が路上パフォーマンスをするというので出かけた、大雨でチラシを配る事で手一杯、僕がいても何にもならないので家に戻って確認の電話やメールを打った。 まー音楽顧問ということでそんなにあーのこーのと云うのは止めておこうと思っていた、雨の湿り気で太鼓は鳴っていたとおもうが、「カムイ」の声の出し方が気に入らない、これは僕の生徒盲目のK君や仙のメンバーも同じ感想だった・・・なんとかせなあかん・・・初日だったからそれなりの緊張感で迎えたのだけれども【芸】に若さが出て、少し大雑把に思える・・・。
29日に名古屋むの稽古場【音騒鼓】に行った初めてだったのでその堅固さに驚いた・・・借金をして工事をして・・・心にきすものがある。 メンバーの古立賢司(ふるたてけんじ)に古武術の技を受けさせて体幹が通じると凄い音が出るという事を実感させた。そして「カムイ」の声をポリフォニ- (Polyphony) で歌おうとしているのを、お坊さんのお経のようにモノフォニ- (Monophony) の偶然のぶつかり合いに変え発声法も我々小鼓打ちの掛け声を応用したそれに変えた・・・しかし様にならない・・・。
12月1日京都のアルティーホール、晴天で良いな−なんて・・・そうだ乾燥対策をせなあかん、で急に湿度計とタオルを購入するように言った。リハーサルでは鳴りに鳴っていた・・・しかし
小鼓も本番中に皮を濡らすのだ、だんだん乾いてくる音に・・・のんびり客席で聞いていてはいけなかったのだ、彼等は未だ知らないだ。
12月2日吹田メインシアター、ここで以前から考えていた事を実行に移した、それはGPで通し稽古をやると耳が馬鹿になり回復しないまま本番を迎えるという問題だ、彼等はウォーミングアップから始めるまー手鳴らしということで、その時に一人一人がpppからfffまでのそのホールでの帰りの音を聞くという繊細な作業をやってみた、自分の側で鳴っていてもホールには響いていないという事と響く音とは自分側では鳴っていないように聞こえるという事・・・そして太鼓の皮の色々な部分でホールの帰り音の場所が変化してくる、そして奏法の引き出しを多く持っていないと長く延ばす音が作れない、そして音が融合しない・・・。 これらの事を僕自身が打ってみせて音色の多様性を認識させた、メンバー驚いていたよあだ・・・後で聞いたのだけれどもその稽古を聞いていたスタッフのメンバーは「何故だか涙が溢れてきたのです・・・。」 そー意識が変化したのだ、真に耳を傾ける太鼓の音とは?これをずっと追求してきたのだから・・・で本番・・・京都よりは鳴ったけれども乾燥対策はまだまだだ、そしてもっともっとお互いを聞き合って、ホールの鳴りも確認しながら打たなくてはならないと再認識した。まー大阪のお客さんは暖かい、サポーターの方達の応援も頼もしい、皆恵まれているぞ! よし名古屋ではもっとダイナミックレンジを広げて、今まで何所にもなかった太鼓の音を造ろう・・・。
|