こころの色 - 2004年05月05日(水) 朝日新聞の「ひととき」欄(だったかな?)に、 こんな投書が載っていた。 子どもは今小学校2年生で楽しく学校に通っているが、 1年生の秋に、学校に行くのを嫌がった時期があった。 保育士から教わった遊びに、こどもをぎゅーっと抱っこして 「今のこころの色は何色?」と聞く遊びがあって、 子どもが4歳の頃毎日のようにやっていた。当時は いつもピンクか赤だった。 それを思い出して、1年生の子どもを抱きしめて 「今のこころの色は?」と聞くと、「ブルー」と言う答え。 そんなにさみしかったのか、と思い、しばらくそれを続けた。 子どもの心の色は、ブルーから黄色、赤へと変わり、 まもなくまた元気に登校するようになって、その遊びは必要なくなった。 ちょっと長くなったけど、まあこんな内容。 「ぎゅー」だけなら、私も子ども達を毎日ハグしてるけど、 「こころの色」かぁ、ちょっと面白そう。と思い、 さっそく試してみる。 まず、ちび。 彼は毎朝、保育園でわかれ際に「ぎゅー」をせがむ。 去年は、「ぎゅー」を忘れて帰ろうとしたら、 大泣きされたこともあったのに、 年長になってから、ずいぶんあっさりとわかれるようになって 「ぎゅー」ももう、必要ないかなって感じなんだけど、 ある日催促されなかったときにも、つい私が 「ぎゅー、しなくていいの?」と聞いてしまって、 今でも続いてる。 そのとき、彼の心の色は何色なのか。高まる期待… ぎゅっ、と抱きしめて 「ねえ、ちびの今のこころの色は何色?」と聞くと、 「みどり」 ……緑は、彼がいちばん好きな色だ。 なんかちょっと期待と違ったかも、と思いつつ、 こんどはちびちびを抱っこ。 抱っこ大好きなちびちび。 保育園での別れ際には、何度でも繰り返し「ぎゅーして」って きりのないちびちび。 ぎゅっと抱きしめて、「ねえちびちびちゃん、 今、ちびちびちゃんのきもちの中は、どんな色?」 心、じゃわかんないかな、って思って、あえて気持ちと聞いた。 はたして、彼の答えや如何に…… 「うーんとねえ、くろ」 ………………。 たぶんこの遊びは、もうやらないと思う。 ...
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