| だいすきだったのに。 |
彼をズタズタに傷つけたのもあたしだけど、 『別れた』っていう事実に、彼は傷ついたりしたのかな。
あたしはね、もう彼があたしのこと、 どぉだってぃぃとおもってるとしか感じられなくて。 だからね、どうして「別れる気はない」なんて言ってたのか 意味がわかんなかったんだ。
「これからをどうするのか迷ってる」ってずっと。 それなら迷ってる“今”は一体なんなんだろうって、 あたしはずっとわかんなかった。
・・・ホントはね、そのときにあたし自身も 自分のこと見つめ直していれば良かったのね。
だけど、どうしても彼の気持ちの行方ばかりが気になった。
棄てられるかもしれない不安だったのかな。
それとも、もう戻れないだろう不安だったのかな。
今もよくわかんないけど。
いつもわけのわかんない不安と恐怖に飲み込まれそうだった。
もう少しでぃぃから、
ほんのちょっと、あたしの方向いてほしい。
そうおもうことは、そんなにも我侭だったのかな。 他人に詰られるほどに。
彼が、なにかひとつでも強い気持ちを持っていたらな。 気持ちがわかんなくても、先がどうかわかんなくてもぃぃ。 「でも俺は別れたくない」って、それだけで。
「好きかわかんないけど、別れようとはおもわない。 だけどこれから先付き合っていこうか迷ってるんだ」なんて。
「待っててほしい」って言われたらあたし待ちたかった。
なにひとつとして確実な気持ちがなくて、 やっぱりあたしは彼がどうしたいのかわかんなかった。
あの日々のことを、あのときのことを思い出すとまだ、 涙でぐちゃぐちゃになる。
顔色ひとつ変えないくせに、態度だけはわかりやすいのね。
痛いくらい、体中で、心の底から感じたよ。 “どうしようもなく好き”じゃないってこと。
たぶん、もうあの夜、お互いに吐き出した言葉が決定的だった。
あの夜に終わってたんだ。
“普通に接することができない”のは、 もうすでに、そのときからだったでしょう。 あたしだって普通になんてしてられなかったよ。
あぁもう。バカね。
あたし、ふられたんだなぁ。
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2006年07月15日(土)
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