ひとつになりたい。



男の人とほんの少し手が触れるだけで、
肩がぶつかるだけで、なんだかすごく気持ち悪い、って。

自分に少なからず好意や興味がある人なんて、
ただ鬱陶しいだけの存在でしかなくて。
近くにいられるだけで疎ましい。


前の日からさくちゃんのお友達のお家にお泊まりして。
それで5人でガールズ飲みして、今日。

海のはずが、雨で予定変更して表参道ドライブに向かう途中、
さくちゃんがひとりの男のコを呼び出したの。
あたしが彼と出逢う前にたまに遊んでいた男のコ。


あたしを好きだと言っていた人。5歳上の。


久しぶりに会って、すごく薄っぺらくみえた。
なんだかなにもかもがハリボテみたいな。

気持ち悪くて、傍にいたくもなくて。
あんまり反応もしないで喋らないでいたらスネられちゃった。

「ちぃちゃんなんでそんな冷たいの」だって。

知らない。
だって体が拒否反応を示すんだもん。

なんて、言えるわけないけどね。



もう、今じゃ誰もあたしの前で彼の話しなんてしないのよ。

もちろんあたしだって誰にも話さない。


あたしが逃げ出した夜に、迷惑をかけたみんな。
そのひとりひとりにきちんと会って頭を下げに行ってたの。
それが一昨日やっと一段落ついたんだ。

あとは、彼女持ちの年下の男のコと、彼、だけ。


いつかちゃんと謝ることができるのかな。
正面から顔みて「あのときは本当にごめんなさい」って。

それでつけた傷が元通りになんてなるわけはないんだけど。
してしまったことに取り返しはつかないよね。
だけどだけど、間違ってたのはね、あたしだったんだ、って。

きみは間違ってないんだよ、って、言いたい。


みつけてください。いつか。

優しくて強くて、包める柔らかさを持っていて
きみがどうしても好きだとおもってしまう、そんな人を。

きみのカタワレを。

2006年07月17日(月)

魔法がとけるまで。 / ちぃ。

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