非日常的日常
nao



 縁起でもない夢

ずっと忘れていたが、20代の頃、同級生の男がストーカーになった。
当時はストーカーなんて言葉の存在しないころ。
会社の前で待ってるわ、通り道で待ち伏せてるわ、家に深夜に押しかけるわ。
結婚して10年くらい無言電話は来るわ。
怖かった。
今でもまだ終わったのかどうかわからない。
自分が不幸になったとき、思いだしたように嫌がらせをする奴だった。

それをなぜか今頃夢に見た。
そいつが現れて「別れるなら殺す」と言って、小型のピストルを突きつける。
私が「心があんたにない人間を無理に引き止めるわけ?」と言うと、なんの前触れもなく頭に銃を打ち込まれる。
瞬間的な痛み、あっという間に消えていく目の前。
ダークグレイにかすんで、終わる。
フェードアウト。

痛みを感じたのが一瞬と言う、あのリアルさが怖かった。
嫌な夢は誰かに語るのが一番。
そういう過去ゆえに、この土地から逃げたいといつも思うみたい。
ここにいたら、捕まるという思い。
しかし、負けない。

2004年04月13日(火)
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