平素に在り

2003年10月30日(木) 秋風が吹く♪

「人間は泣きながら生まれてくる」
  ・・・・シェークスピア

昨日も書いたが、理由もなく哀しいのである。

長男6歳・長女3歳・同い年の妻。
皆、健康・経済的不安なし・・・
幸せなのである。
でも、あどけない健康な子供たちや、自分の体力、
子供たちの祖父母である両親が健在、
この状態は永遠に続くものではないのだ。

だからこそ、大切にしたい。
こんなに感傷的になるのは、鬱とは違う。
きっと、少しだけ年をとったからかな。

今日は、職場の後輩であるしば子さんと会った。
というか、もうすぐ合併して同じ会社となるのだが・・

私のほうは、年の差も感じないで(幾つだったけな?)
自然に会話できるのが、嬉しい。
ちょっとだけお洒落なレストランもたまにはいい。

昼間は、ついに「座頭市」を観た。
序盤から、次第にテンポがあがり、
比較的上出来なエンターテイメントに仕上がっていた。

テンポが上がるのがちょっと遅い気もするが・・
北野武も生死を彷徨った経験から明らかに
芸風が変わり、著書なんかでは常人では理解できないような
難解な死生観を著したりしていた。

なんだか、それが判るようになってきちまったんだよ、
それが・・・

善人にも悪人にも何の区別もなく、時期もなく
「死」ってやつがやってくる。
その時の心構えってやつができているかどうか。

前にも書いたが「人生は悪しき冗談である」(ゲーテ)
みたいに、懸命に生きるが執着しない生き方。

だが、結婚し、子供を持ち守るものが増えると
愛情すなわち執着は強まるばかりで、とても
坊さんみたいにはなれない。

きっと、楽しいけど哀しい
そんな人生を「刹那的」に生きていくんだろうな・・・


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