ある会社では、希望退職を募ったところ ほんのわずかの時間で枠がいっぱいになったとか・・
そもそも、首切り自体が経営者の無能の証だと 思うが、そんな勢いで人材が流出する会社の 未来は暗いのではないか・・・
さてさて、会社を合併し人と給料を減らす。 表向きは(あるいは短期的には)利益がでる のは、当たり前である。 それを行って平気で経営者として居座ること が何故できるのか。恥を知らないと言えよう。
「成果主義」という聞こえがいいが ただの人件費減らしのために、 経営の要である「人」「心」がとれだけ 荒んでいるか、現場を知らない経営者は多い。
そもそも、人が人を評価するのは 明らかなほんのわずかの優秀なものと その逆を除けば不可能だと思う。
「客観的な数値で」なんてのは、 経営者の逃げである。 人事評価なんてのは思いっきり主観的で かまわないと思う。
そもそも、給与の差をつけることで 動機づけができる、という考えが浅ましい。 「仕事そのもの」が動機であって 給与アップのために士気が上がるなんてのは 本当に貧困な発想だ。
逆に、有能な人材が自分の評価が年俸で形になった 時、どう感じるだろうか。 意味がわかるだろうか、実際わたしも社長賞を3回とって 全然嬉しくなかった。金もたくさんもらった。
これで有頂天になるような人材だったらせいぜい その分野で活躍していてくれ。ただし人の上には 立ってくれるな。出来れば立ち去って欲しい。
ビジネスマンはプロ野球選手とは違うのだ。 短期的な成果や数値を求める質の悪いビジネス が横行するのも無理はない。
たった1年か2年で結果を出さなければならないの だから(逆に結果さえ出せばよいのだから)
ある会社では、希望退職を募ったがおもったより 集まらなかった。よい事である。 ところが、会社がとった次の方針は、50歳前後 の人材や×のついた(つまり何らかの失敗をかつて した)人間を、一つの部署に集め、無理な営業ノルマ を課し、精神的に追い詰める・・・
それを見た、次の時代を担う若手社員はどう思う だろうか。「危機感を共有する」とでも思っている のだろうか。 そんなことをする会社に誰が全力投球するだろうか。
自分も失敗したら(あるいは年取ったら)同じ 扱いを受けるのかと思うと暗澹とするだろう。
なんでもいいから、成績の良い人間が出世する という発想もやめたほうがいい。 成功した人間は、その分野でたくさん給与をあげて 頑張ってもらえ。
経営者としての才能は、全く特殊で 本当に希少な人材なのだ。 抜擢人事しか、ありえない。 後任を見抜き育てるのも経営者の仕事。
しかし、どうしてこんなことが日常茶飯になってしまったのか。 そして自分はどう働いていくのか・・
実際、私はかつて営業で社長賞をもらい 年収も1000万を軽く超えていた昔よりも 年収が300万も下がり、関連会社にいる今の ほうが、仕事にやりがいも、面白さも、誇りも 感じている。
そして、もし可能なら今の会社を良くする ことに少しでも役立ちたいと思っている。
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