平素に在り

2006年03月29日(水) 見えるものしか見ない

見えるものでしか判断しない。

良いか悪いかは意見が分かれるが
最近の風潮である。

人事評価なんかも数値化。
「客観的判断」が「正しい事」と
同じ意味で使われている。

ちょうど今、医師が患者の呼吸器を
外して結果として死に至らしめた。

医師曰く「呼吸器を外す同意書」を
患者の目の前で家族が書くのは
実際かなり困難である、とのこと。

もっともである。自分が「殺していい」
と印鑑を押すようなものである。
実際、暗黙の了解で行われたようだが、
最近はやりの「コンプラ」上は問題かもしれない。

実際、遺族からは文句は出ていない。

なんでも、「見える化」しなければ物事が
進まないのは、人間の「感覚」「直感」が麻痺
している証拠ではないか。

目に見えない能力・数値化できない能力ってのが
あまりにも軽視され、人間が「見なきゃわからない」
おバカさんばかりになってきたような気がする。


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こうたろう [MAIL]

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