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2003年01月18日(土)せかいでいちばんきみがすき

「世界で一番、君のことがすきだよ」
と、彼は言う。
私の耳元に、唇を寄せて。
誰にも聞かれないようにしているのか、とても小さな声で。
私はそんな彼の顔を見て、ちょっと不服そうに、言う。
「意味がわからない」
ごめんなさい。
私はこれっぽっちもかわいくなくて。
「あ、ごめん、わかりにくいか」
「・・・」
そこ、あなたが謝るところじゃないのに。
ちょっと甘やかしすぎなんじゃないの? わたしのこと。
そう思って、上目遣いで、見上げたら。
「世界中の誰よりも、俺が一番、君のことが好きだし、君以外の人は誰もいらないくらい、一番、スキ」
って、彼は。
音もなく笑った。
「ね、これでいい?」
「・・・なんで」
「ん?」
「言わなくてもわかってるもん」
「本当?」
そうやって私のことを気遣って笑うの、なんか痛い。
私がそんな顔させているの、わかっているのにやめられなくて。
痛い。
「寒いから、もう帰ろっか」
――あ。
彼、こっちを振り返らず、歩き出す。
私があまりにもかわいくないからだ。
彼はあまりにもやさしいのに。

ごめんなさい

「大丈夫だよ」
「…?」
「あー、すぐ泣く」
「泣いてない」
「かわいいなぁ」
「かわいくない」
「かわいいよ」
「かわいくない」
「スキだよ」
また、耳もとで、ちいさな声で、彼は言う。
「世界で一番、君が」



…なんかテレビで世界で一番君が好きー、ってしつこく歌う歌が流れてて、それってどういう意味よ、って思っただけです。意味は特にない。


でもこーいうのを書くってことは結構ストレスが溜まってるんじゃないかと。


今日はひうらさとる先生の読みきり集「椿〜camellia〜」を古本屋さんで購入(もう書店で見かけることはほとんどなくてつい…)。この本に収録されている『パーフェクト・ルーム』というお話が、今まで読んだ漫画の中で一番好きで、(なのになんで今まで持ってなかったんだ、とか思うでしょう、表紙がショッキングなんですよ)好きで好きで、今日突然読みたくて仕方なくなって、そらゆめちゃんと古本屋さんにいったらあった、っていう。
いやー。
よいですよ。
超オススメです。
私の理想的作品。
何もかもが理想的過ぎて、もう自分で書かなくていいな、っていうくらい。
青の内面事情を知りたい人はよんでみてください(いないよ)。
あ、ちなみに私は平凡で幸せな家庭に育ちましたので、そのへんはご了承くださいね(笑)。なぜか自分は一人だ幻想があるってだけですから。

ああ、レポートがやばいのに何やってるんだー。


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