>> 逆重力 >>
過去の日記  もくじ  新しい日記

 反響。  
 2002年10月03日(木)
 


詩人は嫌いだ。
わたしを飲み込む詩人は嫌いだ。

その言葉はただでさえ
あまりに綺麗過ぎて眩暈がするのに
研ぎ澄まされた刃で
確実に核心を突いて

その綺麗さゆえに
いつまでも いつまでも
頭に焼き付いて
耳に響いて
体にしみこんで
何度でも

頭を抱えて崩れ落ちても
まるでそこに居るかのように
倒れたわたしを見下ろしているように
そこらじゅうに反響する。

そんな言葉を紡ぐのは詩人だけ。
うたと言葉が全ての生き物。

近寄ってくる詩人が嫌い。
去っていく詩人が嫌い。
ただ遠くから感じるだけがいい。




↑投票ボタン。押すとコメントが変わります。↑
+My追加+
 


 

    Home  Bbs  Mail