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 アジアンタムブルー。  
 2002年10月04日(金)
 


テスト前に買っていた
アジアンタムブルーという本を読みました。
大崎善生という人が書いた本で,
前作のパイロットフィッシュに感動して
今回も表紙とコメントが気に入ったので
半衝動買い?だったわけです。

感想。
やっぱり良かったです。
色々と勉強すべき点もあり
単純に感性で読んで感動するところもあり。
中でも,主人公が少年時代に読んだ
とあるコラムを書いた(青)という人物の
短い登場時間の中での言葉は
一つ一つが印象的でした。

 永遠とか死とかいう概念への恐怖は
 知性が芽生え始めたころには誰にでもある。
 そのころには,色々なことが分かってくるから
 全てのことが分からないと気がすまない。
 それが答えのないことだとしても。
 分からないことが怖いのだ。
 (微妙な要約)

分からないことが怖い。
未知への恐怖,とはニュアンスが違う。
何となく安心感を感じました。
わたしもそういうことがあったのかも知れない。
もしくは,現在進行形で。

 永遠とは千年に一度天女が空から降りてきて
 三千畳敷きの岩を羽衣で一掃きする。
 そしてその岩が摩滅してなくなるまでの時間を
 永遠という。
 宇宙が無限である意味はただ一つ。
 膨張を続けているということに他ならない。

 概念には定義が必要で,
 その定義というのは自分が気に入ったり
 ある程度納得したものであれば
 正しい正しくないは置いておいて,
 何でもいい。

自分でも理由は分からないけど
何かに安心しました。
もしかしたら,自分の考えが「正しくない」と
否定される恐れを払拭させられたのかもしれない。

 宇宙は秒速四千キロのスピードで
 膨張を続けているそうだ。
 それはどこに向かって膨張しているのだろうか?



答えは様々。
難しく考えると答えは出ない。
正しくなくても納得すればそれでいい。






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