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2007年03月20日(火) 地方議員の特権待遇



「 政治家というのは、捕まらなかった政治屋のことである 」

                                   英語のジョーク

A statesman is a politician who didn't get caught.

                                   English joke



当然、立派な政治家も大勢いらっしゃることを、私は承知している。

あくまでもジョークなので、本気で受け取らないように願いたい。


洋の東西を問わず、政治家をコケにしたジョークは多く、英語にも良い意味の政治家 ( statesman ) と、悪い意味の政治屋 ( politician ) がある。

彼らが標的にされる大きな原因は、立場上 「 得をしているのではないか 」 という猜疑心と、「 役割を果たしていない 」 という不平不満によるものだ。

後者については人それぞれに評価の分かれるところだが、前者については制度上の優遇措置、いわゆる議員特権というものが明らかにされている。

国会議員のみならず、それは地方議会においても堂々と存在し、たびたび 「 市民感覚からかけ離れた非常識な議員特権 」 が記事に載っている。

最近では、そういった 「 税金の無駄遣い 」 を監視する市民組織も活発に動き始め、徐々に改正の傾向にあるものの、まだまだ十分ではない。


領収証が不要なことから、議員報酬の一部になっている 「 政務調査費 」 だが、ある県議会では 「 議員一人あたり月60万円 」 を支給している。

また、別の県議会では 「 海外視察費 」 というものが存在し、当選1年目の議員は60万円、2期目以上には120万円が、4年の任期ごとにもらえる。

議会に1回出席するごとに、交通費として1万1千円を支給しているところもあり、これは 「 歩ける距離でも支給する 」 というのだから驚く。

議員にだけ、月額2万5千円相当の駐車場を年額2万5千円で使い放題にしたうえ、一日あたり4千円の交通費を支給している自治体もある。

こういった 「 政務調査費 」、「 海外視察費 」、「 交通費 」 などが、本来の議員報酬に加わる “ 現金収入 ” になっているケースは多い。


任期が長くなると 「 永年勤続表彰 」 を贈られるが、勤続30年で90万円もする肖像画と、6万3千円のダイヤ入り記念章をもらえる議会もある。

そこまでいかなくても、勤続30年で50万円相当の物品を渡したり、在籍20年目から、5年おきに10万円相当の商品を贈る例など、別に珍しくない。

引退後、市の外郭団体に名を連ね、週2回午前中だけ勤務で34万8千円の月給をもらったり、最高では 「 時給4万2千円 」 のケースもある。

その他に、議員の個人的な収入ではないけれど、億単位の費用をかけて議員控え室を改装したり、公用車などに大金を投じる自治体も多い。

これで、「 市民のための地方自治 」 を謳っているのだから、一般市民に 「 政治屋 」 と罵られても、無理はないような気がする。


日本では、国会も地方議会も議員数が多すぎるうえに、市民の税金でこのような無駄遣いが行われている実態があり、政治に対する不信感が強い。

特に、大半の自治体は 「 財政難 」 に苦しんでいるはずだが、議員特権を縮小すべきという論議は積極的でなく、あまり改善が進んでいない。

海外には、地方議会をボランティアで運営している例も多いが、日本でこの制度を取り入れると、「 利権 」 を狙ったハイエナの餌食になりやすい。

だから、けして無給奉仕とまでは要求しないが、もう少し常識的な 「 労働に見合う対価 」 を実現していかないと、市民の信頼は得られないだろう。

せっせと真面目に活動している議員や、特権を返上する議員も少なくないが、全体の特権構造を縮小しないかぎり、地方自治の未来はない。






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