| 2007年05月07日(月) |
フランスの新大統領 サルコジ氏 |
「 フランスには246種類もチーズがあるんだ。
こんな国を統治できると思いますか 」
シャルル・ドゴール ( フランスの大統領 )
How can you be expected to govern a country that has 246 kinds of cheese?
Charles De Gaulle
フランスの新しい大統領に、右派のサルコジ氏が当選した。
初の女性大統領を目指したロワイヤル氏は、惜しくも敗れ去った。
この結果を最も歓迎したのはイギリスで、イラク戦争などで対立した英仏の関係改善が、今後は急速に進む期待が高まっている。
近年、アメリカと共にリベラルな社会の実現を目指すイギリスと、社会福祉型モデルを堅持するドイツ、フランスの間には、大きな溝があった。
それが、ドイツではメルケル首相、フランスはサルコジ氏と、ともに中道右派の政権となったことで、すっかり状況は変わってきたようだ。
これで、EU の構造的問題解決や、政治的な結束の強化に拍車がかかり、欧州連合の改革が進展することも期待される。
日本にとっても、親日家で知られたシラク大統領の後任がどのような人物になるか興味深いところだったが、サルコジ氏ならば不安も少ないだろう。
右派か、左派か、という面だけにスポットが当てられがちだったが、結局、有権者は 「 公約の具体性 」 を評価し、サルコジ氏を選んだ形となった。
旧ソ連の崩壊も含め、左派勢力、社会主義勢力の掲げる 「 理想主義 」 というものに、大方の人間は騙されなくなってきている。
日本でも、格差を是正しろとか、もっと弱者に優しい政治をしろとか、理想論ばかりを展開する政党や人物も多いが、結局、最終的には支持されない。
いくら体裁のよい言葉を並べても、実体的経済を改善する力が無かったり、民主主義の流れに逆らう人々を、大衆は支持しなくなってきているのだ。
公約そのものは立派でも、実行できる力が無ければ、福祉も、弱者救済も成り立たないわけで、これは世界的な潮流として定着しつつある。
個人も同じで、職場で人並みの仕事もできていないのに、ブログでは政府の批判を熱心に説いたり、世直しみたいな文句を並べ立てる人がいる。
それに共感する人も多少は現れるが、所詮 「 傷の舐め合い 」 でしかないわけで、たとえば選挙結果を左右するとか、社会の流れには影響しない。
自分は恵まれていないとか、正当な評価を与えられていないとか、社会に対する 「 恨み、嫉み 」 のある人物が、ごく一時的になびくだけのことだ。
そんな病的思想の持ち主が増えてはいるものの、全体的には、自らの力で具体的な未来を構築しようとする 「 マトモな人間 」 が大多数を占める。
けして、経済力がすべてではなく、政治に夢や理想を描くことも必要だが、真のリーダーに望む条件は、やはり 「 具体的な実行力 」 なのである。
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