Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2007年06月16日(土) 精神障害者が300万人を突破 : うつ病にならない方法



「 勝った、負けたは、どうでもいい。

  あなたは、いい試合をするのです。

  尊敬を、勝ち取るのです。

  そうすれば誰も、いじめることはない 」

                           映画 『 ベスト・キッド 』 より

Win, lose, no matter. You make good fight.
Earn respect. Then nobody bother.

                                The Karate Kid



映画史に残るような名作ではないが、清々しく面白い佳作である。

格闘技に興味のない人でも、十分に楽しめる内容に仕上がっている。


高校の 「 いじめられっ子 」 だった ダニエル は、アパートの管理人である老人 ミヤギ と知り合い、ある日、袋叩きにされているところを助けられる。

老人 ミヤギ が空手の達人であることを知った ダニエル は、復讐のために空手を教えてくれと懇願するが、「 空手の精神に反する 」 と断られる。

後日、物語は複雑に展開し、学生空手トーナメントで ダニエル が勝てば、いじめをやめるという条件を、呑まざるを得ない状況に迫られる。

その日から、ミヤギ による指導のもと、ダニエル の特訓が始まるのだが、そのユニークな練習方法と、日増しに上達する様子が一番の見所だ。

冒頭の台詞は、ダニエル が心細げに 「 俺、勝てるかな 」 と訊いたときに、ミヤギ が微笑みながら呟く答で、劇中もっとも私の共感した台詞である。


2007年版 「 障害者白書 」 が閣議決定され、うつ病などの精神障害を持つ人の数は約303万人となり、前年より45万人増えたことがわかった。

そのうち、施設入所者は1万人増の35万人、在宅 ( 通院 ) 者は44万人も増えて268万人に達し、疾患別では うつ病 などの気分障害が最も多い。

別の調査から 「 自殺者の9割は うつ病 」 という統計も発表されているが、これだけ うつ病患者が増え続ける中、自殺者が減らないのは当然である。

うつ病に陥る原因として、大人の場合は 「 仕事によるストレス 」、子供では 「 いじめ 」 などが挙げられ、それを苦として自殺する例が多い。

ただ、「 うつ病 が急増 」 とは言っても、総人口の 「 2.3% 」 に過ぎないわけで、大部分は自分なりに努力し、ストレスを消化しているのが実情だ。


本日午後4時過ぎ、新横浜駅の線路内に男性が立ち入り、新幹線に轢かれて自殺するという事態が起き、一時間近く上下線の運転が停止した。

新幹線の車両価格は2億〜3億円、一時間の運行停止による機会損失、乗客約1000人の経済的損失まで含めると、それは莫大な金額に上る。

それを自殺者の遺族に請求したところで、遺産放棄と引き換えに踏み倒されるのが関の山だし、そう考えると銀行強盗などより被害額は大きい。

人の命は地球より重いかもしれないが、それほどに 「 貴重なもの 」 を自ら投げ出した一人のせいで、罪も無い多くの人々に莫大な被害が及ぶ。

よく自殺企図者が語る 「 自分の命なんだから、どのように扱おうが自分の勝手だ 」 などという論理は、まったく大きな勘違いも甚だしい。


個人的に、あまり好きな表現ではないが 「 勝ち組、負け組 」 という言葉があって、うつ病の人、自殺する人は、自分を 「 負け組 」 だと思っている。

実際は、勝負もしないで逃げているのだから、勝ち組でも負け組でもなくて、しいて言えば 「 試合放棄組 」 ということになる。

過去の人生を振り返ると、私自身も勝ったり負けたりだったが、冒頭の台詞にある通り、「 いい試合をする 」 という努力から逃げたことはない。

勝つことにばかり執着せず、「 とりあえず、いい試合をしよう 」 という心構えで物事に挑めば、けして、うつ病になど陥らないものである。

勝つことのみが大事で、勝てないのなら逃げようという気持ちを持つ人は、よほど強運が続かないかぎり、必ずどこかで精神が破綻するものだ。


最近、スピリチュアルカウンセラーなどという得体のしれない人物や、ありもしない霊能力などを売り物にする人物が、随所でもてはやされている。

くだらないと思いながらも、たまに観ているけれど、彼らも結局 「 勝つため、幸せになるため 」 の秘訣を、伝授しようとしていることが多い。

そんな了見で暮らしていても、心の闇が晴れて幸せになれるわけなどなく、うつ病の人にとって何一つ助けになるとは思えない。

幸せかどうかは、「 幸せを感じられる心 」 を持っているかどうかであって、その人の置かれた状況を改善することが重要ではないのだ。

生き方、暮らし方、性格を変えようとするよりも、「 いい試合をする 」 ことを心がけ、そこに、幸せと誇りを感じることで、健全な精神が育まれる。






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