「 祈るべきは、“ 健全な精神が健全な身体の中にある ” ということ 」
デキムス・ユニウス・ユウェナリス ( 古代ローマの詩人、弁護士 )
You should pray for a sound mind in a sound body.
Decimus Junius Juvenalis
原文のラテン語は [ Orandum est, ut sit mens sana in corpore sano. ] 。
出典の 『 風刺詩 』 は、古代ローマを代表する文芸作品である。
これを 「 健全な精神は、健全な身体に宿る 」 と訳した人のせいで、身体が健康でないと良い人間になれないような 「 誤解 」 を、多くの人に与えた。
自分の学生時代を振り返ると、「 身体を鍛えんと、ロクな大人にならんぞ 」 と叱責する体育教師もいたが、この言葉を曲解した一人かもしれない。
実際には、不幸にして健全な身体に恵まれずとも、精神が健全な人もいるし、どこかの横綱みたいに、丈夫な身体があっても精神を病んだ者はいる。
原点を辿ると、ようするに 「 心身ともに健康であることを祈れ 」 などという単純明快な主旨であって、身体の健常性にこだわったものではない。
ただ、各人の可能な範囲内で、身体を鍛えることは望ましいし、スポーツに参加することで得られる体験、精神修養には、大きな成果が期待できる。
日本にとって、陸上競技、特に 「 短距離 」 での メダル 獲得は難しいが、明日から大阪で 『 IAAF 世界陸上 大阪大会 』 が開催される。
私も学生時代は陸上選手だったし、二年前までは大学の OB会 の会長をしていたので、地元開催の今大会は、かなり前から待ち遠しかった。
ところが、さほど世間一般の関心は高くないというのに、良い席の確保に 「 一切の コネ が通用しない 」 ため、やむなく正規料金を支払った。
たとえ 「 9日間セット券 」 とはいえ、仕事をサボって毎日は観に行けないので、ちょっと痛い出費になったが、いまさら後にもひけない。
お客さんの 「 招待用 」 として、経費で落とせないものかと悩んでもいるが、また、税理士の先生から、怪訝そうな顔をされそうである。
そんな 「 不健全な思惑 」 を抱えつつも、なるべく、他の予定を先に延ばしながら、できるだけ多く、明日から9日間は会場へ足を運ぶつもりだ。
大阪の酷暑を思うと、「 世界新 」 なんて記録達成には立ち会えそうもないが、世界の アスリート たちから、健全な情熱を吸収したいところである。
あるいは、彼らの姿を眺めることで、「 健全だった頃の自分 」 を思い出そうと期待しているのかもしれない。
最近、ともすれば 「 腰が痛い 」、「 肩が凝った 」 などと弱音を吐いては、少しでも楽をしようとする自分に、警鐘を鳴らす必要もある。
そういう意味では、「 身体を鍛えんと、ロクな大人にならんぞ 」 というご意見も、あながち 「 間違いではなかった 」 のかもしれないなぁ …。
|