| 2007年09月02日(日) |
世界陸上 大阪大会 が閉幕 |
「 メダルの色は銅だったけど、“ よく頑張ったね ” と
自分で自分を誉めてあげたい 」
有森 裕子 ( アトランタ五輪 女子マラソン 銅メダリスト )
The color of the medal was bronze, but I want to praise myself by saying “ You did well. ”
Yuko Arimori
9日間の熱い 「 長居の夏 」 が終わり、なんとなく夜風も涼しげに感じる。
メダルは 「 銅 1個 」 だったけど、日本人選手団の活躍を評価したい。
この数日、「 世界陸上 」 の話しか書いていないが、与野党による互いの 「 アラ探し 」 や、「 泥試合 」 など、まるで、どうでもいい気分だった。
スポーツには、人間にとって最も大切なこと、たとえば、身体や精神を鍛えること、フェアに競い合うこと、仲間と助け合うことなどが凝縮されている。
今大会で引退する 朝原 選手 は、「 陸上をやってきて良かった 」 と語ったが、私も、陸上競技を経験し、その気持ちが理解できることを喜びに思う。
メダルには届かなかったが、「 男子 4×100m リレー 」 の日本記録が、いかに偉大で、決勝がトップと僅差だったことも、経験者なら理解できる。
大会を振り返ると、たしかに不甲斐ない部分や、運営上の問題点もあったが、総体的には興奮と感動の多い、有意義な大会だったように思う。
同じ銅メダルでも、東京五輪の 円谷 選手 は試合後に自殺し、アトランタの 有森 選手 は、冒頭の名言が示す通り、その喜びを感動的に表現した。
日本では、スポーツを禁欲的に、悲壮に、まるで修行の場として考える傾向が根強く、特に現役の間は、なかなか 「 楽しむ 」 といった余裕がない。
期待されて出場し、好結果を出すと、より大きな期待が寄せられて、さらに高い目標に立ち向かわねばならないのが、現役選手の宿命である。
それを重責や苦難と感じるか、栄誉や喜びと感じるかは受け取り方の違いだが、悔いなく精一杯に戦った者に対し、良識ある人間は批難などしない。
世界を相手に、熱い戦いをみせた彼らが、北京五輪や、次回の世界陸上ベルリン大会に向けて、また、気持ちを新たに、発進してくれることを願う。
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