| 2007年10月11日(木) |
亀田 大毅 VS 内藤 大助 戦 |
「 けたはずれの人物が、人事採用に受かることは滅多にない 」
ポール・グッドマン ( アメリカの作家 )
Few great men could pass Personnel.
Paul Goodman
就職活動で面接に向かうことを、とても不安に感じる学生が多い。
そんな彼らに、私は、「 面接官の不安のほうが大きい 」 ことを教えている。
面接を受ける学生は、失敗しても別の企業に活躍の場を求めれば済む話だが、採用を担当する人事の社員には、選択の 「 失敗 」 が許されない。
とんでもない人物を採用した場合、当事者だけでなく、「 一体、誰が採用したのか 」 という責任を問われるわけで、常に、その不安と闘っている。
そのせいか、どうしても 「 減点主義 」 の評価法を採らざるを得ないので、明らかな欠点のある天才より、無難な凡人を受け入れる傾向が強い。
天才というものは、たいてい 「 ある種の極端さ 」 を擁しており、付加価値も高いかわりに、面接官からみると、深刻な欠点も持ち合わせているものだ。
昔から、「 天才とキチガイは紙一重 」 と言うが、その 「 極端さ 」 を成果に結びつけた者は天才と呼ばれ、害悪をもたらせばキチガイと呼ばれる。
ボクシング WBC 世界フライ級タイトルマッチが行われ、王者 内藤 大助 が、亀田3兄弟の二男で同級14位の 亀田 大毅 を判定で下した。
勝てば最年少王者となる18歳の挑戦者 亀田 と、勝てば最年長防衛記録となる33歳の王者 内藤 による一戦は、試合前から話題を集めていた。
試合は、さほど一方的な展開でもなかったが、体力にまさる 亀田 の攻撃を巧みにかわし、細かくポイントを稼いだ 内藤 の、技術が上回った結果だ。
内藤 は、試合後のインタビューで 「 前の対戦相手より弱かった 」 と語ったが、弱いという印象はなく、未熟さ、稚拙さの露呈が敗因かと思う。
負けはしたけれど、終盤まで衰えない持久力と、闘志は 「 半端 」 じゃなく、これが リング ではなく 路上 の喧嘩なら、違う結果が出たことだろう。
残念なのは、やはり相変わらず 「 マナー が悪い 」 ところで、特に、判定が出た直後、対戦相手と健闘を称えあうこともせず、立ち去ったのは問題だ。
もちろん勝敗は最重要だが、スポーツの真髄は 「 どう闘ったか 」 という点にあり、それを怠ると、勝ったところで尊敬はされない。
試合中の反則が 「 減点 」 対象となるのは当然だが、礼節を欠く言動も、大衆からの広い支持を集めるうえで、やはりマイナスの評価となる。
亀田 一家 への批判が多い中、すべてを擁護するわけではないが、選手としての実力と将来性は素晴らしく、育てた父親の功績も大きい。
そろそろ、当初の 「 極端さ 」 から路線変更すべきかと、彼ら自身も悩んでいるのではないかと思うが、「 ひっこみがつかない 」 のかもしれないなぁ。
|