Tonight 今夜の気分
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2008年02月05日(火) スーパーチューズディ : 決戦の火曜日



「 政治とは、誰が、何を、いつ、どのように手に入れるかである 」

          ハロルド・ラスウェル ( アメリカの心理学者、政治評論家 )

Politics : Who Gets What, When, How.

                                 Harold Lasswell



本当は、“ 手に入れたもの ” をいかに活用するかが、重要である。

各候補者も承知していることだが、当選後は、それを忘れてしまうようだ。


今年のアメリカ大統領選挙で、民主党 22州、共和党 21州で予備選挙と党員集会が開かれる 「 スーパーチューズディ 」 は、まさに天王山となる。

共和党 マケイン 優勢は揺ぎ無いが、注目は、最大票田カリフォルニアを、民主党の ヒラリー、オバマ どちらが制すのかというポイントだ。

ヒスパニック系の多いカリフォルニアは、夫の ビル・クリントン 元大統領が現職時に手厚い政策を行ったことが功を奏し、ヒラリー 優勢とみられた。

当初は、圧倒的大差で勝利すると思われたが、ここにきて オバマ 陣営は、一気に形勢を逆転すべく、積極的な選挙戦術を展開し、差を詰めている。

国民的人気俳優 ロバート・デニーロ や、いまだに全米で根強い影響力を持つ ケネディ一族 の応援を得て、ほぼ互角の位置にこぎつけたらしい。


現職の ブッシュ 大統領 は、イラク戦争の影響もあってか 「 悪者扱い 」 をされる人も多いが、日本にとっては 「 話のわかるオジサン 」 であった。

日本政府の努力もあったが、対米輸出における関税や規制が緩やかで、円滑に伸びた背景には、共和党ならびに ブッシュ政権 の厚情がある。

民主党に変わり、たちまち関係が悪くなるとは思わないが、共和党のほうがリベラルな政策をとる傾向にあるので、日本経済への影響は大きい。

特に、中国との関係が深く、多額の資金援助を受けている ( 違法でない ) ヒラリー が勝った場合、中米関係は緊密化し、日米間は希薄化する。

それだけは 「 なんとしても避けたい 」 と、ヒラリー 候補の敗北を願っている日本の財界人、政治家は多く、スーパーチューズディ は目が離せない。






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