Tonight 今夜の気分
去るものは追わず、来るものは少し選んで …

2008年03月13日(木) 議論できない無能な二大政党



「 委員会が何かしようとしたら、委員は3人以内にし、

  そのうち2人は欠席しているのが得策だ 」

                ロバート・コープランド ( アメリカの音楽評論家 )

To get something done a committee should consist of no more
than three men,two of whom are absent.

                                Robert Copeland 



テレビ朝日の 『 朝まで生テレビ 』 をご覧になった方は多いだろう。

毎回、冒頭で 「 今夜は徹底的に議論してもらいます 」 との挨拶がある。


1987年に番組が開始されて以来、月に1回ぐらいの頻度で放送されているが、この番組で何かが 「 議論 」 されたという話を、私は聞いた事がない。

たまに ( よほど暇なとき ) 少しだけ観る程度なので、もし、私の知らない間に議論が交わされているのなら、こちらの不勉強を認めよう。

私の観た範囲では、司会者として露骨に中立性を欠いた 田原 総一郎 氏 が誘導的に議事を進行させ、参加者は一方的に持論だけを述べている。

毎回、討議するテーマに詳しい第一人者が集まり、大いに熱弁をふるうが、不思議なことに参加者は、誰もその影響を受けないし、考えを変えない。

私の知るかぎり、日本語では “ 自分の言いたいことだけ喋り、他人の話に耳を傾けようともしない状態 ” を 「 議論 」 とは呼ばないはずである。


国会も似たようなもので、いくら答弁が達者でも、筋道の通った話をしても、会期が延長されても、誰も 「 目からウロコが落ちました 」 とは言わない。

まず始めに 「 党としての要求 」 ありきで、野党が歩み寄りをみせるのは、反対を続けると 「 国民の反感を買うので損 」 と判断する場合だけだ。

つまり、会議だ、議論だというが、関心があるのは 「 相手の発言 」 でなく、「 世論の反応 」 だけといって過言ではないだろう。

その構図は今に始まった話でもないが、衆院は自民党、参院は民主党が最大政党となった “ ねじれ ” から、投票に臨んでも結論が得られない。

これが民間企業の会議なら、参加者全員が 「 無能 」 の烙印を押されることは必定で、結論の出ない会議を繰り返すのは 「 月給泥棒 」 である。


安倍内閣が “ 数の論理 ” を以って強行に、粛々と法案を通していった頃、民主党は 「 まだ議論が出尽くしていない 」 と反感を示した。

自民党が参院選に惨敗し、福田政権に代わり、確実に、話し合いの時間は増えたが、その結果、「 議論 」 が交わされるようになったとは思えない。

両党とも、意地の張り合い、睨み合いばかりで、殴り合いでもしてくれれば見応えもあるが、「 非力な暴走族の口喧嘩 」 と同じで、騒がしいだけだ。

今回も、「 次期日銀総裁 」 さえ決められないという不細工な話で、海外から馬鹿にされるわ、市況に悪影響を及ぼすわの惨憺たる状況に陥った。

自民党には 「 大蔵省、日銀、都市銀行 」 による “ 天下り 3点セット ” の推薦案しか策がなく、民主党にいたっては、まったく心当たりもない。


こうなりゃ、すべての法案を 「 衆院 ○ → 参院 × → 衆院 差し戻し ○ 」 という図式で、とっとと 「 議論なし 」 で決めたほうがよい。

そして、自民党でも民主党でもいいから、さっさと解散して総選挙を行って、いびつな “ ねじれ ” に終止符を打つべきだろう。

ちゃんと 「 議論 」 が出来る政治家ばかりなら、むしろ、この “ ねじれ ” は国政の健全性を高め、進化を促すが、その期待はできそうにない。

自民党がよいか、民主党がよいかというのは、判断に迷うところだろうが、女性の場合は、それを決める一つの指標がある。

ご自分の恋愛観に置き換えて、「 悪い男 ( 自民党 ) 」 がお好みなのか、「 頼りない男 ( 民主党 ) 」 が好きか、それで投票なさるとよいだろう。






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