2008年05月20日(火) |
竹島問題 : 知識と現状のギャップ |
「 本当に危険なのは、何もしないことだ 」
デニス・ウェイトリー ( アメリカのビジネス・コンサルタント )
The real risk is doing nothing.
Denis Waitley
アメリカで彼の講演を実際に聴いたが、とても刺激的な内容だった。
スポーツに造詣が深い点も、彼に好感を持った理由の一つである。
現在、ビジネス・コンサルタント、カウンセラーとして、世界の最高峰に立つ彼は、常に 「 ビジネスとプライベートで成功する重要性 」 を説いている。
21世紀は、家庭や私生活を犠牲にして、仕事に没頭する 「 古いタイプ 」 が通用せず、より人生を楽しむことこそが、成功の必須条件だという。
そのためには、学問だけが優秀でも駄目だし、心身ともに健康で、趣味やスポーツを通じて幅広く交友を深める 「 対人能力 」 が求められる。
また、学問についても、ただ 「 多くを知っている 」 ことに意味はなく、その知識を有効的に活用してこそ、そこに価値が生まれるという考えだ。
偏差値の高い大学を出て、マトモ に社会へ適応できない 「 教養バカ 」 がいる一方、学歴は地味でも 「 考える力 」 を発揮して、成功する人もいる。
文部科学省では、中学校の新学習指導要領 ( 2012年度完全実施 ) の解説書に、「 竹島は、我が国の固有の領土 」 と明記する方針を固めた。
竹島の記述は、中山成彬文科相 ( 2005年当時 ) が 『 指導要領に明記すべきだ 』 と国会で答弁し、その後、文科省が検討を重ねていた。
ところが、新指導要領案の公表時期が、韓国の 李 明博 ( イミョンバク ) 大統領の就任時期と重なったこともあり、記述が見送られていたという。
共に領有権を主張して譲らぬ 「 韓国の反撥 」 が大きくなることは明白で、今後、この記述を巡って、新たな反日運動の火種になる可能性もある。
それでも ( 日韓関係への配慮を鑑みても )、子供たちに 「 竹島は日本の領土だ 」 という事実を教える必要があると、文科省は判断したようだ。
領土に関する知識として、教科書に記載することは反対しないが、問題は、「 固有の領土が侵犯されているのに、何もしない 」 という矛盾点にある。
戦後の日本人を臆病者の腑抜けにした 『 日本国憲法 』 でさえ、「 自国の領土が侵犯されたら迎撃する権利 」 は認められている。
文科省のいう 「 我が国の固有の領土 」 が他国に侵犯されて、占拠されているのに、なぜ、政府は黙って眺めているのか、どうやって説明するのだ。
けして 「 竹島を武力攻撃して奪取することが正しい 」 と言っているのではなく、「 何もしないで領有権を主張する資格はない 」 という論旨である。
つまり、日韓関係の悪化や、戦争の勃発を恐れて 「 何もしない 」 のなら、いまさら教科書に竹島問題の記述を加えたところで、何の意味もない。
私は日本人で、どちらかというと右翼的な思想の持ち主であるが、あえて 「 竹島は韓国の領土である 」 と考えるのが、現状では妥当と思っている。
おそらく多くの人は、その意見に対し 「 間違ってますよ 」 と反論されるだろうし、その根拠が “ 歴史的事実 ” にあることを、もちろん私も知っている。
だが、領有権を巡る争いで重要なことは、歴史的事実や、諸々の知識よりも、「 その土地を命がけで守ってきたか 」 という国家の姿勢にある。
合法的でなくとも、命がけで死守してきた韓国と、教科書に 「 ホントは俺の土地なのに、韓国の奴らが … 」 と嘆くだけの日本では、勝負にならない。
教科書に 「 我が国の固有の領土 」 と記述したいのなら、たとえ力づくでも奪還してから実行すべきで、空虚な 「 知識 」 を語っても無駄である。
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