とりとめもなく



 沖縄 1日目

福岡空港から約2時間。
飛行機の窓から友達越しに見える景色。
青さを増す空と海にドキドキした。
switchを眺めながら、沖縄の地を思った。

12:25 定刻着。
飛行機を降りた瞬間、匂いさえ違った。
太陽の光を窓越しに感じながら、「外はもっと暑いだろうね」と話した。
預けていた荷物を取って、一旦外に出てみた。
熱気が凄くて空港に舞い戻り。(笑)

それから予約してた車を借りる為に、レンタカー会社の人探し。送迎。
すんなり見つけてゆらりと到着。シビック借り。さぁ、頑張ってくれ己。

「ごめん、マジ無理かも」
「!?Σ(=Д=)」

乗った途端んな事言うなぁぁぁぁ。
でも恐怖より楽しさのほうが数段多かった。(笑)
ちょっとしたスリルにワクワク(笑)しながら沖縄の地を走る。
ビッツよりシビックのが運転しやすいという言葉を聞いてようやく安心。
シビック借りてヨカッタね。ホント。(笑)

ただ車の中、カセットしか聴けなく持ってきたCD意味が無い。
でも頭の中ではずっとCoccoが流れてた。CDで聴くより鮮明に流れてた。

助手席で地図と外と、にらめっこ。
たまに携帯とにらめっこ。
58をひたすら走る。
段々車も少なくなってきて、余裕は出てきたが
とりあえず無事にホテルに行く事だけでイッパイイッパイ。
58号線から6号線に入って暫くして
沖縄の海と空がいきなり視界に入ってきた。
遠くに見える海、近い雲、高い空。
目標のホテルも見えてきて、ヒートアップ。
このまま海まで突き進みたかったが、とりあえずホテル。

残派岬。
風力発電の風車が大きかった。
チェックインして、7階の部屋。
左方向しか海見えなかったけど、眺め好きだ。
少し部屋で休憩。ナカユクイ。
それからお腹が空いたので昼ご飯を食べにホテルうろうろ。
帽子を被ったり、天気雨を眺めたり。
ご飯食べている時に海を見て、無性に泳ぎたくなる。
ドライブでも行こうかと話していたけど、水に埋もれたかった。
うどん食べて部屋戻って速攻着替え。日焼け止め塗り。

海海海ーーー!!
荷物置いて海にザバン。砂浜の珊瑚を見て、やっぱり骨だと思った。
雲っていたせいか水の色が微妙でこんなんじゃ嫌だーーーとか叫んだ。(笑)

けど、いきなり雲が無くなって、太陽が出た瞬間、海が変わった。
色も空気も何もかも。
休憩していたのに思わず走った。サンダル投げ捨てて。(笑)

潜って、泳いで、浮いて、沈んで。
波に揺られながら、海に抱かれた。
潮が目に滲みた。

パラパラと雨が降る。天気雨。
透き通る水面が揺れていた。

見上げれば
どこまでも青い空。
雪みたいに白い雲。
気が付けば月も出ていた。
それを横切るように飛行機雲。
スコールのあとの虹の橋。
幻想が現実になった瞬間を見た。

このまま逝きたいと願った。

浮き輪を借りて、沖まで進む。
5時を過ぎていたのに太陽はまだ高かった。
一匹の魚と戯れた。
珊瑚の亡骸と星の砂と貝殻で埋め尽くされた砂浜で
彼女を思った。
綺麗だった。

6時頃に部屋戻り。シャワーを浴びてナカユクイ。
沈む夕陽に待てなくて駆けだした己を見送って
ベランダから夕陽を眺めた。
移り変わる空の色。
それを映す海の色。
雲の輪郭を染め上げて
夕陽は海へ
静かに静かに飲まれていった。

着替えて、髪を乾かして、夕飯。
バイキング。色々食べた。デザートが旨かった。

それから合流して、星を見に灯台まで車を走らせた。
いくつか流れる星を見た。
沢山の星に見守られて
月明かりの下で
波の音と共に
花火をした。
沢山買い込んで来たから消化するのが大変だったけど
とても楽しかった。



海での、夢の感覚が消えなくて
朝起きて別の場所だったらどうしようと思った。

潮の音に抱かれて眠った。
海の色だけ見えていた。













誕生日おめでとう、従妹殿。
沖縄の夕陽届いたかな。

2003年07月08日(火)
初日 最新 目次 MAIL