暗行記...不夜

 

 

かごめ かごめ♪ 2 - 2002年03月10日(日)

♪かごめ かごめ かごの中の鳥はいついつでやう
この歌の意味とは…

【 愛の復讐説 】
「かめ」という男の子がいる
「つる」という女の子がいる

二人は生まれたときからの幼なじみ
15歳になり互いに惹かれあうように

周りの目を避け
二人で会うようになっていく

だがそこには古い井戸があった

そして二人はそれを知らなかった

足を踏み外し
二人は落ちてしまう

だが下までは落ちなかった
かめの足につるがしがみつき
井戸の淵にぶら下がって

もし
落ちてしまえば
二度とは出られない深さ

かめは
つるを
けり落としてしまう

自分の助かることだけを考えて


10年の年月が経ち
かめは25歳になっていた

かめはある女に一目惚れをする
とてもとても美しい女に

そして
つるのときのように
周りの目を避け
二人で会うようになっていく

だがその場所は15年前と同じ場所
あの井戸のある

かめが気付いた時には遅かった

二人は井戸に

15年前と違うのは
かめが女の足をつかんでいること

少しすると
女は涙を流しながら消えていってしまった

かめが下まで落ちると
どこからともなく美しい歌声が聞こえてきた


かごめ かごめ (古い方言で「かご」とは古井戸) 
かごの中の 鳥は (井戸の中の「つる」を例えて)
いついつ出やる (いつ出られるのだろうか、いや出ることはできないだろう)
夜明けの晩に鶴と亀が滑った (「つる」と「かめ」が二人とも落ちた)

後ろの正面だあれ

後ろを振り向くと


そこには「つる」の変わり果てた亡骸があったという



昨日、今日と何でこの唄が生まれたかを書いたみた
でも、分からないことがある
実際に自分が子供のころ遊んだ
一人を真ん中に置き、みんなで周りを回るあの遊び方

あの暗い、悲しい話からはどうしても想像出来ない
みんなで笑い、楽しそうにしかみえない遊びだった

唄のフレーズは
詩は暗い意味を持っていても
どこか明るい感じがする

遊ぶときもみんなで手をつなぎ
仲良く一緒に唄を唄っていく

でも「かごめ」も「つる」もそれを望んでたのかもしれない
子供を失うこと
愛し、信じていたものから裏切られること
そんなことを誰にも経験して欲しくないと

「かごめ」は
子供があんな風に遊んでくれることを
「つる」は
かめと仲良く手を取り合って生きていくことを


お互いに
小さな夢を持って精一杯生きて生きたかっただけなんだと




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