暗行記...不夜

 

 

変わることのない風 - 2002年03月14日(木)

一人
暗い何も無い道を走っている

立ち止まり
静かな闇の中に
あの風が

どこまでも連れて行ってくれる
優しく守っていてくれる
あの風が

人は風と共に空を自由に飛ぶ

汚れなき思い、譲れない誇り、迷いの無い心と共に


無くしてしまった

自由な翼をたたみ

風を感じることを止めた
狭い大地で争いを始めた

汚れ、誇りを捨て、心までをも投げ捨て


風だけが吹き続けている

強く、優しく
いつでも人と共にあるように

あの頃の純粋な心の欠片が
呼応している

風と共にいたあの頃
感じるとき

風と共にあれと

形在るものはなにもない

ただ
無くしたものがそこにある

あの頃信じていた

大切なもの




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