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【 消えた島 】〜book 1〜 - 2002年04月23日(火) 全身に激しい痛みをもたらし 意識さえも感じられなくなる 多発性骨髄腫−末期癌 この老人に神が手を差し伸べた 痛みを消し去り意識を取り戻す これが始まりだった 神は自ら手を下さず一人の男にその「なにか」を託した 男は神に従いそれを老人に与えた 男は医学界、製薬会社、政府、テロ組織から追われる身となった どこまでも、どこまでも そしてその「なにか」が永遠に手に手に入らないことを知らず 命を守るためのもののために、人を殺めていく 脅迫、拉致、拷問、殺人、裏切り、金 命が、大切なものだと知りながらまた殺めていく 命が、それを守り救うための「なにか」 命が、「なにか」のために命の価値が変化して行く 命が、転がる石よりも軽くなっていく 10人足らずの男女が1つの島に集められる 神が作り出した島、植物、生き物 神に弄ばれ、狂い、神経を腐らせていく 神に選ばれた男でさえもボロボロにされていく 8人が神の手で犯された そして2人が選ばれる 1人は「なにか」ではなく神と そしてそれに選ばれた男と向き合ったもの 1人は神と意識を同期させたもの 「なにか」はまだ手に入れることは出来ない そして神の姿を見ることも出来ない それがいつなのかも分からない ただ発端が安楽死を迎えられなかった老人がいたこと 望んでも望んでも安楽死を認めないこの社会があること そして、これからも神と戦い続けていくものがいること 永遠に ...
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寂しがりやな豚ちゃんたちの旅跡 ![]() |