暗行記...不夜

 

 

【 鳩笛草 】〜book 6〜 - 2002年05月25日(土)

鳩笛草
桜と共に咲き、共に散っていく

誰もその花が咲いていることに気付かない
その花は一生懸命咲き、散っているのに

その子はその花が好きだった
自分に似ている気がするから

その子の持つあの能力が
あの花のように咲き、散るものだと思ったから

人に触れることで心を読み
苦しみや恨み、優しさや暖かさを感じられる

警察官としてその力は彼女の武器だった
犯人の思念を追うことが出来るその力が

だがその力はあの花と同じだった
一度は咲き乱れるがいつかは枯れるあの花

・・・・・・・

誰もが力を持っているのかもしれない
ただその花が咲いているときに気付くか

力を信じることが出来るか
その力と共に生きていけるか

それだけのこと

枯れてしまった花は二度と戻らない
その存在すら忘れられていってしまうから




↑明日から心機一転してみるか

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