暗行記...不夜

 

 

トンネルの中に - 2002年05月29日(水)

「トンネルを抜けると
   そこは一面の雪国だった」

こんな小説があったよね

自分は今トンネルの中にいるんだ
長さも、自分の場所も、出口も分からない

でも抜けた時に気付くんだ
トンネルの中で何をしていたかを

そこは雪国のような美しい世界かもしれない
そこは近所の何気ない場所のような気もする

出口にあるものは何でもいいし
そこに何が待っていてもいい

トンネルの中で精一杯もがき、苦しみ
誰かと心から支え合い、助け合い
誰かを愛し、喧嘩し、そんな風に

あの人がトンネルを抜けたときに感じた
心から美しかったと言ったように

トンネルを抜けたとき
色んなことを振り返り、思い出し

何となくでいい
心から笑えたらいいんじゃないか

そして自分の足で次に進んでいくんだ
新しい未知のトンネルに

今いるトンネルはいつ出るのだろう
でもそれが分からないから面白いんだ

もがけ、もがけ
もがくことしかできなくてもいい

いつか笑えればいいんじゃないか




↑今いるトンネルはとても長い

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