○プラシーヴォ○
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がちゃ子は、会社を辞めた後 リストラされた働き盛りの青年男子のように 途方にくれてた。
そして、急に
「接客業がしたい。 しかもパン屋で働きたい!」
って言いだした。
そして本当に、ふらふらと散歩してた時に 見つけたパン屋さんで働きだしちゃったね。
そこは、近所でも有名な ヘルシーなパンを置いている店で、 すっごくすっごくおいしかったね。
ただし、制服が妖精のように可愛らしくて 4年間の肉体労働でつちかわれた 君のがっちり体型には似合ってなかった・・・。
「店に来たら殺す」 って言う君の目は本気で 僕はお迎えに行く時に窓越しに こっそり見ることしかできなかった
週に3回バイトで、 バイトが無い暇な日は 僕の家に来て、掃除や洗濯をしてくれてた。
こうやって、 何も問題無く日々を過ごし、 幸せなまま結婚できるのだと 疑ってなかった。
君も、僕も。
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