○プラシーヴォ○
目次|←どうして?|それから?→
いよいよごまかしが効かなくなってきた。 歯が痛い・・・。
母がお勧めの歯医者にいくと、超満員だった。 待合室で立っている人もいる。
先生がすごく忙しそう。 三つある診察台をダッシュで駆けずりまわって診察してる。 いよいよ私の番。
三谷幸喜みたいなかわいい先生。 レントゲンを見て、 「あ〜、一番奥がもう陥没して神経もとっくにやられてますねえ・・・ その隣も神経に到達してるし・・・抜きましょうね」
が〜ん!25歳になって一気に2本も歯を抜くなんてえええ!
「ということで・・・今まで麻酔をするようなことはありましたか?」
少し固まる私。
言うべきか? くりんくりんの先生の目に見つめられ、私はそっと言った。 「全身麻酔を・・・」
先生はびっくりして 「ええ?何か・・・怪我ですか?病気?」 私はいい言い訳が思いつかず、 「堕胎で・・・」 と直球150キロストレートど真ん中の答えを言ってしまった。
先生は、 ああ、と口だけ動かして、慌ててカルテに書きこんだ。 聞いちゃってごめんなさい!って感じ。
アデ○ンスのCMに出ている井川遥ちゃんみたいな 半端じゃなくキレイな助手さんがいて、 その白い滑らかな指で口をあけられた時は 鼻息が荒くなってしまった。
私が男だったら、悪くもない歯を折ってでもここに 通ってしまいそうだ。
・・・ここが混んでる本当の理由ってこの人じゃあ・・・。
|