○プラシーヴォ○
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彼は毎日電話をかけてくる。 昨夜も例外無くかかってきた。 だけど、とてもそっけなかった。
いつも聞き役の私が珍しく熱弁をふるったのに、 (しょうもない話だけどね) あっさり電話を切ろうとした。
誰かに盗聴されていたとしても 絶対に恋人同士の会話とは思わないであろう3分間。
あたし、ヒロスエでもフカキョンでもないんだから 熱愛発覚してもかまわないんだから もっともっとハム男の気持ちが聞きたいのに。
思わず、 「(私と話をするのが)イヤなの?」 とポツリと言った。 「・・・え?何?何が?」 うろたえるハム男。 「別になんでもない。ごめんね。おやすみ」
5分後、また電話がかかってきた。 「さっきね、会社に到着したとこだったから・・・あんまり話せなくて・・・」 どうして分かったの。ハム男ともっとしゃべりたいってことが。 イイ女になるのは難しいけれど イヤな女になるのは簡単だね。ごめんねハム男。
うれしくてホクホクで電話を切る。 10分後またかかってきた(笑) 「いっつも、聞こえてたカエルの鳴き声が 今日は全然聞こえない〜!」
知らんやん!私に言われても!(笑) やっぱり熱愛発覚しそうにない 会話の内容だったけど、 まさか1日に3回もかけてくれるとは思わなかった。
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