○プラシーヴォ○
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2001年06月13日(水) 不発

なんて言おう。

ハム男から電話がかかってきたら、なんて言おう。

モウ、ワタシノコト、スキジャナイノ?
ナンカ、イイタイコト、アルンジャナイノ?

スポーツジムから自転車をこいで帰りながら、
涼やかな夜気を吸いこむ。

今年は陽性の梅雨で、どしゃぶりの日と
からっと晴れる日が交互にくるらしい。

家に帰って食事をすまし、MDの電源を入れる。
朝、ラジオから録音した英会話のレッスンが流れる。
15分のその番組を2回聞いたところで電源を切る。
ディスプレイが時計表示になって、
22時30分というデジタル表示が青白く浮かび上がった。


先週の土曜日、11時頃ハム男から電話があって、(私は寝てた)
なぜかイライラしていた私は
「私が寝てるときに電話かけないで」
と口調を荒げてしまった。

ハム男は、あきれたようなバカにするような声で
「分かったよ。VIPなんだね、がちゃ子は」
背筋がスッと冷えた。後悔した。


それ以来、22時以降に電話がかかってくることがなくなった。

だから今日もかかってこない。
だけど私からはかけたくない。

ハム男は、決して私から電話をかけないから、
かけてきてくれる。

一度私から電話をしてしまうと
ハム男が安心してしまい、
もうかけてきてくれないような気がして恐い。


なんて
なんて薄っぺらい恋人だったんだろう。
なんて
なんて中身の無い。


がちゃ子 |偽写bbs

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