○プラシーヴォ○
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『聞かれたらすぐ返事するのは 社会人のマナーやろ
この ウンコタレ』
これは ついさっき ハム男に送ったメールの内容
事の発端は 一昨日、
『日曜日はサッカーの練習あるの?』
とメールを送った私
まてど 暮らせど 返事がこない
昨日の18時頃に ハム男から着信があって 慌てて折り返しかけても出やしない
22時頃にかけたら 3コールくらいして急に留守電になった
ああん?
吉本新喜劇の辻本さんばりに あごをしゃくれさせて怒る私
2日の夜、どうしてもハム男の家に行きたかった
どうしても どうしても
サッカーで帰りが遅くならないのなら 職場から電車で ハム男の家に行くつもりだった
なのに ハム男の予定が分からない
メールの打ち方が分からないんだ
と、 ハム男は私のメールに いつも電話をかけて来て返事をする
でも
私は知っているから
ハム男の携帯に 残っている送信メール
私の知らない人に メールの返事をびしばしと打っているのを
私は知っているから
2月の後半から ハム男の仕事が異常に忙しくなった
物理的にさばけないような仕事量で 一日で滋賀と大阪と京都と三重に行ったりする
電話口の声は 日に日に弱弱しくなっていく
忙しいのは分かってる
メールで
『うん』
『いいえ』
だけでも返事が欲しい
メールできるくせに どうして私にはメールをくれないの
どうしてそんな 小さな嘘をつくの
誰が得をするの
頭の中がグルグル廻って
仕事のストレスも 限界線をポタポタと越えて滴っていて
自分が自分じゃなくて
文頭のようなメールを 送ってしまった
ふと時計を見ると 日付が変わっていた
3月2日になっていた
3月2日になってしまった
そんなメールを送るつもりじゃなかったんだ
ずっとずっと思っていたのは ずっと前から計画していたのは
本当に 今晩 送りたかったのはね
『お誕生日おめでとう 30年生きてこられてよかったね
その内3年を一緒に過ごせたね 嬉しいね 会いたいね』
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