○プラシーヴォ○
目次|←どうして?|それから?→
もう慣れた
というか
自分の気持ちに 慣れた
こんなに不安定で泣けるのは 初めてでは無いから
私は 男性恐怖症だった
今まで、男性と付き合った期間は 最高8ヶ月
キスどまり
初めて体を許したのは
ハム男と出会う少し前の彼氏
愛していたというよりも
そろそろ誰かに 抱いてもらわなくては 体がおかしくなるのでは?
という 安易な不安から
歯をくいしばって 体をゆだねた
気持ちがいいなんて 思ったことなかった
少しでも相手が 性的欲求を見せたら 吐き気がして 顔も見たくなくなった
この人の体が欲しいと思ったのは 手を繋ぎたいと思ったのは キスをしたいと思ったのは 触りたいと思ったのは
ハム男が初めてで
私にとってのレボリューションで
口ではサバサバとした距離を保ちながらも 私はすっかり ハム男を自分の一部にしていた
ハム男がいなくなっても なんとか生きてはいけるんだけれど
想像すると たまらなく辛い
きっかけは 昨日のドラマだ
せまいせまいシングルベッドに お互い敬語を使う夫婦が寝ている
奥さんは旦那さんの腕にしがみついて 旦那さんは奥さんの額にキスをする
これは 私だ
私はこんなに美人じゃないし ハム男もこんなにスッキリしてないけど
私たちはいつもこうやって寝ているから
私が いつもいつも願っている場面だから
毎日こうであればいいのにと 涙がとまらなかった
今、そばにいないハム男を思って
泣けてしかたなかった
確かに私はハム男にしがみついているけど ハム男は今でも こうやってキスをしてくれるだろうか
先週の日曜日 無理やり泊まりにいった時に ハム男はあっさり 私に背を向けて寝ていた
結局その日
キスすらもしていなくて
私はそうっと ハム男の肩や背中に 気づかれないようにキスをするばかりだった
波の出るプール
みたいに
規則正しく 目の奥から 涙が ウエッウエッと 吐き出されたのを 覚えてる
その日から 泣けてしょうがない
電車を待っている時に 運転手さんと 駅に待機している職員さんが 敬礼をして安全確認をしているのを見ても
ハム男の電話の声を聞いても
ボンロボンロ泣いている
顔をみれば 落ち着くだろうかと
『明日休みだから 遊びに行っていい?』
とメールを送ろうとしたけれど
涙が出きった後に すごく心が落ち着いて
とりあえず
『明日も笑顔でね 好きですよ』
と 自分の気持ちをメールしてみた
一人の男性と3年も付き合ったのは初めてだから 全てがはじめての経験
悩んで あきらめて また燃えて
きりがない
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