○プラシーヴォ○
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今まで全くそんな気にならなかったんだけど
フト
皿洗いをしている ママの背中を見ていると 口をついて言葉が
「ママ、足のマッサージでも してあげようか?」
そんなん、いらんよ〜と
言われると思ったら
「…肩、肩がいいな…」
意外と嬉しそうなママの声
布団に寝てもらって そうっと肩を押す
「気持ちいい、気持ちいい」
と
泣きそうな声で 感想を述べるママ
こっちまで泣きそうになる
私が起きる頃にはもうママが出勤してて 私が帰る頃にはもうママは寝てて
最近ずっと 話すら出来てなかった
ずっとずっと友達みたいな関係で
その分、 親子としての心を割った話があんまりできてなくて
ママの体を触るなんて なんだか気恥ずかったけど
肩も腰もカチカチのママ
滅多に愚痴を言わないママ
私に何かしてもらうことを いつも遠慮するママ
いつまでも揉んでいたい気分だったけど ママが
「ありがと」
とホコホコした顔で 私を振り返った
ドウイタシマシテ
と
部屋に戻ろうとすると ママが慌てて私に何かをくれた
1万円分の商品券だった
「なんでよ、いらないってばさ」
でも、ママがにこにこと 私に商品券を握らせる
どんだけ嬉しいねん!!
ママ、喜びすぎやで!!
私は少し、元気になったよ
頑張るね、ママ
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