○プラシーヴォ○
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昨日お休みだったイカメンくんは 家族と淡路島に行ったみたい
びわ狩りが楽しかったこと 花火の音にびっくりして、 ボートに乗って波にゆられてびっくりした末っ子くん
家族のことを話すイカメンくんを見る私の顔は ぴくぴくしてなかったかちら・・・
頬の痙攣をおさえつつ聞いていると、
そういえば、 昨日の月は綺麗でしたね
そう、私はお月様が大好きで、 昔の人は月の暦で生きていたのだなあとか思って 月を見ると心がじんわりする
昔、イカメンくんにそのことを言うと
そうですか・・・ ボクは太陽が好きですけどね
と笑い飛ばされた
だけど最近、
がちゃ子さん、今日の月は なんていう名前ですか?
新月は、計画を立てる日でしたっけ? 実行する日でしたっけ?
と、気にしてくれるようになった。
昨日、お月様を見ながら
がちゃ子さんが 喜びそうな月だなあ
なんて、 私のことを1ミリでも思い出してくれれば幸せ
私も昨日の月は好きだった。
右を向いた細い三日月で 雲が無くてとっても明るくて
昨日、そろそろ 満月が近いかなあと思ってたんですけど、 意外とまだ細くてびっくりしたんです!
とっても華奢で綺麗なお月さまで、 ぴかーって明るくて、 私も感動しました!
なんてわけわかんない私の歓喜の感想にも
うんうんって ニコニコとイカメンくんはうなずいてくれた
もうすぐイカメンくんは 職場を去るけど
去った後も 月を見るたび
そういえば 昔、お月様を好きなスタッフがいたなあ
なんて
チラリとでも思ってくれれば幸せ。
ねえ、お月様
これから満月に近づくにつれ 私のこころはザワザワするかな
あの人を好きな気持ちを 捨てたいような捨てたくないような
イカメンくんを見ると 幸せで 悲しくて
とにかく泣けちゃう
もうすぐいなくなっちゃう
私は、何度こんな悲しい思いをすればいいのかな
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