楓蔦黄屋
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身体がすごく休みたがっている。
思えばこの1年、休みらしい休みをとったことがなかった。 去年はとった。…かな?あれ、一昨年だったかも。
ずうっと仕事のことを考えていたし、 そもそも「休日」というのが制定されていない。 加えて親という業を背負っている。 逆に言えば休みたければいつでも休めるわけだが、 誰かに許されたわけではないので休んでいる間いつも後ろめたい。
そういう1年だった。
そういう後ろめたさで身体を壊したりしたもんだから、 秋口あたりからもうその後ろめたさを放棄した。
休んでもたいがいは何とかなってきた。 ならもう休んでしまえ。 休んでダメになるならもうそれはそれ、先のことなど考えてたって どうせ憂い通りになったことなんてないしもういいや。
と考えるようにしたら 別に状況は良くもならないが悪くもならず、心持ちだけがちょっとラクになったので まあじゃあこれはこれでいいかな、と思うようになる。
そんなこんなで仕事を納めた。
そしてそこからこっち、ビックリするぐらい何もできない。 身体が全然動かない。
こうやって無為に日記などぽちぽち打つならできる。 本を読んだりもできる。テレビも観られる。ゲームもできる。 でも家事がなんにもできない。 部屋の掃除をしようと思ったけどそれもできない。 しようとすると頭がフリーズする。
これはもう、1年分休めということだと思っている。 というわけでゴロゴロ休んでいる。
一緒に住んでいる人たちは、そんな私を特にとがめることもなく 家のことをやったり楽しく過ごしたりしてくれている。 そして私は逆にふざけがてら鬱陶しく彼らにつっかかったりしている。
いま一緒に住んでいる人たちが、この人たちで本当によかった、と思う。
楓蔦きなり
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