楓蔦黄屋
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2021年01月05日(火) |
癸丑・小寒・OSアップグレード |
ついにOSをアップグレードしている。
なのでマシンが使えなくて今やることがない。 やるべきことがあるのにできない。 もっと言えばできなくはないがなんとなくやらない。
OSアップグレード中はなんとなく、 仕事中だけとなにもしなくてもいい時間、 みたいな気がしている。会社員だった頃もそうだった。
あと一時間もかかるのかー。
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エンピツ不具合が復旧する日は来るんだろうか。
管理人さんが、ただもうやる気がなくなったとか、 やりたいけど疲れちゃったとか忙しいとか、 そういうのならいいと思う。
なんか悲しいことになってなければいいな、と思う。 日記を書くこと自体はこうやってできるわけだし、 ずうっと無料で長い間、日記を書き続けさせてもらってたわけだし、 別に不具合が復旧されなくてもこちらに不都合はない。
復旧したらそりゃ嬉しいけど、 管理人さんが元気でいてくれればもうそれだけで充分だよな、と思う。
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こうしている間にもOSはアップグレードされていっている。 残り44分。この、サクサクなんでも処理してくれるマシンが44分もかかる作業。 目には見えないけど、確かにすぐそこで行われている、きっと緻密で複雑な作業。 宇宙のこととか、身体の細胞のこととかを考えるときと似たような気持ちになる。 わからないけどたしかにあることを、自分なりに自分のなかに落とし込もうとするときの気持ち。
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子どもはお友だちと外に遊びに行った。 すぐそこの遊び場だ。
ついこないだまで、そんなことが起こり得るとは想像しなかった。 子どもが外に行くときは自分が連れていくときだけだった。
それが一人で学校へ行き、一人で友達のところへ行き、 そして一人で帰ってくる。
無事を祈る気持ちと心配は 連れて歩いていた頃となんら変わらないが、 物理的にこんなにも距離が離れている場所で、私に何も見えない、わからないところで あの子はしかし確かに存在して、生きて、何かやってるのだ。 つい数年前までは私のそばにいて、 むしろ私の身体の中にから存在がスタートしたあの子がだ。
やはりOSアップグレードを、宇宙を、自分の細胞を想うのと同じような気持ちになる。
楓蔦きなり
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