感想メモ

2003年01月19日(日) 2002年 本のベスト・テン

毎年恒例、独断と偏見による、本のベスト・テン。

これは私が毎年、その年に読んだ本の中から、ベスト・テンを決めるという、めちゃくちゃな企画。

今年は海外の作品、日本の作品となるべく交互に読んでみようか・・・という感じで取り組んでみました。けれど、実のところシリーズものにトライしていた時期があり、その意味であまりたくさんの本を読むことができなかったかもしれません。

総冊数は72冊。その内訳は、本56冊、漫画16冊。なんと本は去年と同じ冊数でした。びっくりしました。漫画は新しいシリーズ物を一つも読まなかったので冊数が大幅減となっています。

では、今年のベスト・テンの発表です。

1 ハリー・ポッターシリーズ J・K・ローリング 4・8・11月
2 模倣犯(上)(下) 宮部みゆき 10月
3 椿山課長の七日間 浅田次郎 12月
4 ハッピー・バースディ 新井素子 11月
5 女たちのジハード 篠田節子 2月
6 地下鉄(メトロ)に乗って 浅田次郎 5月
7 聖域 篠田節子 3月
8 指輪物語 全9巻 J・R・R・トールキン 8〜12月
9 リバーズ・エンド(上)(下) ノーラ・ロバーツ 5月
10 伯爵夫人は万華鏡 ドロシー・ギルマン 7月

以上です。
感想等はこの日記をご覧下さい。
でも、一言くらいコメントを書いてみます。

1位の「ハリー・ポッター」シリーズは「ハリー・ポッターと賢者の石」「ハリー・ポッターと秘密の部屋」「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」の3冊を読みました。シリーズものの最新刊としては現在4巻目が発売されていますが、そちらは未読です。やはり人気があるシリーズだけあって、子供向けと思われがちでしょうが、大人でも楽しめます。現代作家が描いているファンタジーなので、すんなりと読めるところが受けている理由かもしれません。古典ちっくなのが好きな人には「指輪物語」などの方が受けるかもしれません。

2位の「模倣犯」は非常に考えさせられる作品でした。とにかく分厚く、読むのは大変ですが、犯罪が巻き起こす悲惨さを十分に描ききっていると思います。是非一度は読んでもらいたい作品ですが、あまりにも悲惨な部分があって人によっては受け付けないかもしれません。

3位の「椿山課長の七日間」は朝日新聞の夕刊に連載されていた小説。夕刊小説は毎日読んでいましたが、その後、ハードカバーとして出版されたものをもう一度読んでみました。軽いタッチながら結構考えさせられる内容の作品です。

4位の「ハッピー・バースディ」は新井素子の久しぶりの新刊。装丁がとても美しいのが印象的でした。新井素子が嫌いな人には受けないかもしれないのですが、私はもともとのファンなので彼女の作品なら上位に入ってしまうかも。

5位の「女たちのジハード」はずいぶん前に評判になっていた作品ですが、タイトルが嫌いだったため読む気がしませんでした。篠田節子の作品をいくつか読んで面白かったため、この作品にチャレンジしたのですが、食わず嫌いはいけないかも・・・と思った次第です。色々な女性の生き方が面白かった。

6位の「地下鉄(メトロ)に乗って」は浅田次郎の作品です。今年は結構浅田次郎に凝った時期があってこの作品も読んでみました。タイムスリップものはもともと好きなので、それも受けた理由かもしれません。

7位の「聖域」はこれまた篠田節子の作品です。壮大なスケールで描かれた作品で、死生観のようなものが述べられています。宗教系に興味がある人には結構面白い作品かも。

8位の「指輪物語」はトールキンの名作。最近では「ロード・オブ・ザ・リング」というタイトルで映画化もされています。全部で9冊というシリーズもので、久しぶりにファンタジー長編を読みました。どちらかというと私は「ハリー・ポッター」のような軽い作品の方が好きかもしれません。

9位の「リバーズ・エンド」はノーラ・ロバーツの作品。今年はシリーズ物以外ではあまり外国の作品が印象に残らなかった中で、この作品はかなり強烈なインパクトがありました。

10位の「伯爵夫人は万華鏡」は「伯爵夫人は超能力」の続編です。ドロシー・ギルマンは「おばちゃまシリーズ」で有名ですが、その他の短編にも面白い作品が多いです。この「伯爵夫人シリーズ」も私には面白いシリーズです。

以上が、ベストテンに入った作品でした。

その他に印象に残った作品は下記のとおりです。

「スキャンダル」 ノーラ・ロバーツ 1月
「長い長い殺人」 宮部みゆき 1月
「「少年A」この子を生んで・・・」 「少年A」の父母 1月
「愛をこう人」 下田治美 6月
「白い犬とワルツを」 テリー・ケイ 7月
「ユカリューシャ」 斎藤友佳理 7月
「インストール」 綿矢りさ 9月
「勇気凛凛ルリの色」シリーズ 浅田次郎 5〜6月


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