2003年01月29日(水) |
千と千尋の神隠し(TV) |
映画を見て以来、一度も見てなかったけれど、ついにTV放映ということでもちろんビデオに録画。出かけていたのだけれど、家に帰ったら家族全員が珍しくTVの前に集まって一緒に見ていて、私もついつい途中から見始めてしまった。で、映画を1回見ただけじゃよくわかってなかったところが、くっきりわかってきたりという部分もあったかなーと思った。
映画を最初に見ての印象は、最初の方は引き込まれるように見たのだけれど(展開が早かったのもある)、後半ちょっとだれて面白くないというか、退屈な感じがしてしまったということだ。多分映画自体の時間が長かったのもあるのだと思う。TVだと途中でCMが入るのでそういうのがないからか、わりかし飽きないと思った。(途中から見てたのもあると思うが) にしても、CMになるととたんにものすごい大音量になるのは本当に迷惑だ。うるさすぎる。あとCMが多すぎ、長すぎ。仕方ないことなのかもしれないけれどやっぱりちょっと興ざめ。
途中から見た後、今度は宮崎駿の特番(放映の30分前からやっていたやつ)とともに最初から途中まで映画を見た。宮崎駿の幻の名作がと言われていたので楽しみにしていたけど、なんか途中途中しか映らないし、うーん?って感じ。そんな風に宣伝しなくてもいいのになーと。
映画を見てわからなかったけど、何となく確認できたのは、ハクが食べたのが契約のハンコだったこと。でも、このハンコを盗んで一体何をしたかったのだろう? 千尋はハンコを銭婆に返しに行くわけだけど、千尋が踏み潰したのはハクを操っていた魔法の虫。ということは、ハンコの魔法はまだかかっていたはず。でも、千尋が大丈夫だったのは、あの河の神からもらったダンゴが魔法を消したということなのかな。前に誰かが書いていてそこまで見てなかったなと思ったんだけど、あの契約のハンコは実際は千尋をも支配していたハンコだったのかな? あのハンコがあれば、千尋は湯婆婆との契約も無効にできたとか? その辺が相変わらずちょっとわからなかった。
もう一つ、帰りの車のシーン。両親は何も覚えてない。彼らは引越しの最中で、引越し屋さんのトラックがやって来るからそれまでに新居にたどり着かねばならない。車がほこりをかぶってよごれていたということは、やはりかなりの日数が経っていたということなのだろうか? 映画はそこで終わりなので、実際に引越しに間に合ったのかどうなのか、全く描写はないのだが。
私は最初見たときこの部分に何だか釈然としないものを感じた。まず両親が豚になったこととかを全く覚えていないこと。これもちょっとなーと思った。で、その後、一体どれだけの日数が経ったのかが最後まで描かれていなかったこと。
今回見ていて、一体千尋は何日向こうの世界にいたのかを考えてみたら、まず最初の日の1日。雨が降って河の神がやって来る2日。カオナシが暴れ、銭婆のところに出かける3日。銭婆のところから帰って来た4日目の日にそのまま元の世界に帰った・・・となると、やっぱり4日しか留守にしていないはず。車の汚れ具合としてはもっともっと乗らなかったくらい汚かったような気もして・・・。
ということで、今回見て思ったのは、やっぱり元の世界の時間はあのまま少ししか経っていない。だから、あのあと引越し屋さんもやって来ただろうということ。ただ車が汚れていたのは、千尋一人だけに「これは夢ではなくて本当の出来事だった」ということを教えるためのものだったということ。そんな風に思った。
はじめに映画を見た後は千尋はどうせ元の世界の戻ったらまた同じに戻るだろうと思ったのだが、今回はあまりそういう風には思わなかった。それよりあの両親、おまえたちこそ反省しろ!と思うのだが、結局この両親は自分たちが豚になったことも何もかも覚えていないわけで、全く何の進歩もないままなわけだ。これってどうなのかなーとも思うのだが・・・。
ちなみに非売品プレスシートを持っているので、久しぶりに見てみたら、「千尋の才能はああいう世界にあっても消されたり食べられたりしないことにある。普通の人ならばすぐに消されてしまうだろう」とあって、うーん、まさに自分だと思った。きっともう最初の時点で私なら終わってしまってるだろうなー。でも、豚になったみたいな両親のような行動は取らないだろうけど・・・。
ちなみにうちの両親は評判の割にどこが面白いんだかわからないというような反応だった。年を取るとともによさがわからない傾向にあるような気がするのは気のせいだろうか? あとは多分、あまりにも評判だけが先行しているような気がしてならない。いい、いいと聞かされていると、それが期待はずれのような気がするときに大したことないという感情が大きくなってしまうのではないだろうか? あと、視聴率がすごかったらしいが、これも大人も見る上に子供たち向けでもあったことが一番の要因だろう。大人向けだけ、子供向けだけの映画ならこれほどの視聴率にはならなかったはず。
あともう一つ。DVDが赤くて問題になっていて、現在裁判を起こそうという動きもあるらしいが、放送されたのはやはりDVDと同じバージョンだったらしく、確かに言われると画面が赤味がかっているような気もしなくはなかった。でも私はあまり気にならなかったし、言われてみればそうかもという程度。大体があの映画、赤系がバックのところが多いし、または背景がものすごくごてごてしていていろんな色が混ざっていてよくわからないという場面が多かったような・・・。裁判の行方は実は気になって見てはいるのだけど、今後どういう展開になるのかな?
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