きよこの日記

2002年11月18日(月) 中傷と真実

新しい世界に飛びこんで、一から何かを学んでいくとき、手取り足取り教えてもらえることなんて期待してはいけないと思う。
たとえ一から十までマニュアルがあって、
「すべてを私が教えてあげる」
といってくれる人がいるというようなラッキーな環境であっても、自分がその新しいことを身につけるためには結局自分の頭を働かせて、自分の手と足で経験していくほかないんじゃないだろうか。

だから、私は「全然仕事の引継ぎをしてもらえなかった」って言いたくない。
強がりが二割。
あとの八割は、人のせいにする居心地の悪さ。
本人のいないところで悪口を言う自分の姿は、情けなくって後味悪いもん。

それでも、ちょっと日記でぐらい愚痴ってしまいたい気分です。

「引継ぎ1時間、メモ5枚ぐらいしか残してくれなかったじゃないの、無理だよー!」

産休に入る直前、その先生が教えてくれたのは、事務室の鍵のありかと鍵のかけ方ぐらいだった。
「大丈夫、大丈夫。全然大変な仕事なんてないから。
私この学校で事務らしいこと何にもしてないんだよー」
せめて、嘘は言わないで欲しかった。

今、学校の事務の仕事は、給与関係、予算関係、人事関係、すべてパソコン上の統一システムで管理されていて、それぞれに細かく規定があり、次々とやってくる締め切りに間に合うように、教育事務所に作成した書類を提出していく仕組みになっています。
ひとつひとつ、過去の書類を捜し出して、それをもとに、どういう形式で作ればいいのか、どういう手順を踏めばいいのか推理したり、他の学校の先生に質問したりします。
(産休に入ったとたん、その先生は音信不通になってしまいました)

でも、はじめに書いた通り、どんな仕事でも、結局全部手取り足取り教えてもらえるわけなくって、自分で学んでいくしかないんだから、って思うので、
心の中で悪態をつくのはがまんして、やるのです。

ただ、一つ、とってもつらいことがあります。
「このやりかた、引継ぎで聞かなかった?」
って聞かれること。
その人は前任の先生を信頼しているから、当然引き継いでいるはずだって思っている。
私は「全然聞いていません。」っていう言葉がのどまで出かかっているんだけど、それを口にすることは、前任の先生を批判して悪者に仕立てあげるみたいでできない。

言葉を失って、あいまいに首をかしげる私です。


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