きよこの日記

2002年11月27日(水) あきらめのなせる技

つきあってみたいって思える人にであった。
私は人の好き嫌いが大きいから、ほとんどあった瞬間に峻別してしまう。
「つきあってみたい人」「ともだちの人」
そして、圧倒的に後者が多い。

その人は会ったときに
「好みのタイプだなあ。」
と思った。話すほど、いい感じ。卓球も悪くない。
楽しくお気軽に付き合ってみたいって思った。
一瞬あの人を忘れられるかもしれないって思った。

久しぶりあの人に会うことになった。
萩に行ったときのお土産を渡すついでに、食事でも、って。
私はこの一年であきらめることに慣れっこになって、多くを期待しないでいることができるようになった。
でも、それでも、はしゃいでしまう。
いつもより、体温1℃高いかんじで多弁です。
私の車の助手席にあの人がいる。
それは不思議な感覚です。

仕事の近況も話してくれた。
すごくアットホームで、雰囲気のいい職場だって。
その職場の、のびのびとしていながらアクティブな様子を聞くにつけ、最近の私のがつがつした余裕のない働きぶりが反省されてやみませんでした。
「明日できることを今日するな」

こういう話をすると、
「やっぱりいいなあ」って思います。
こういう深い話をできる人はなかなかいない。

たとえ意見が食い違っても、それはお互いの価値観の違いとして認められる、尊重できる。
いくら言葉を費やしても、まったく言葉が素通りしてしまう人とのつきあいは、その徒労に幻滅してしまう。
しきりに肯定してくれる人でも、私の真意のどこまで理解してくれているのか、疑いたくなる。
あの人とは、心の底で共感できる。

さて、でも、これは恋心とは違うのかもしれないなあ、という発見もありました。
一時期のようにどきどきしたり、カーってなったりポーってなったりはしない。
でも、これはあきらめのなせる技かもしれない。
「どうせ彼女とは別れないんでしょ」
「私と付き合う気なんてないんでしょ」ってさ。
確かに、取られたくない、離れたくない。ずっと一緒にいたい。って思っているけど、あきらめる準備もし始めている。
「付き合ってみたい人ができた」
言えそうな感じだ。


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