今日の帰り道、久しぶりにカーステレオにミスチルを流してみた。 大好きなミスチルだけど、しばらくの間ひそかに自分の中でミスチルを避けていた。 それは、ミスチルの曲はあの人との思い出とともにあるから。
大学に入学した年の夏、私とあの人は寮の一部屋にたむろして遊んでいた。 そして、そこにはいつもアルバム『深海』が流れていた。
大学2年になり、寮の新入生歓迎コンパでは、『everything(it’s you)』を熱唱した。
卒業間際、久しぶりに私があの人の部屋に訪ねていったとき、あの人が口ずさんだのは『口笛』だった。
友達が『LOVE』をカラオケで歌うのを聞いて、「私とあの人の関係そのまんまだ!」って思ったら、あの人も同じことを感じていた。
ホワイトデーのお返しに、ミスチルのカップリング曲を集めたテープをくれた。
ミスチルを聞くとどうしても、そういうこと思い出しちゃうし、自分を重ね合わさずに聞くことができなくっって、しかも、それでどんどん悪い想像を働かせちゃうから、始末が悪かった。
でも、今日は、ふつうに聞くことができた。 私、少しずつ、元気を取り戻してきているぞ。
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