きよこの日記

2002年12月24日(火) 悲しみに疲れて

昨日がお通夜で今日は12時から葬儀。
今日は遠くから親戚が続々と駆けつけてきた。
おじいちゃんと、このたび亡くなったおばあちゃんの兄弟は全部で5人兄弟。
夏祭や、お花見にはみんな集まって、それはそれはにぎやかに笑って、しゃべって、本当に仲の良い兄弟です。

この前の春、
「突然死んで葬式なんていったら、葬式をするほうも、葬式に行くほうも大変だから、これから一年に一人ずつ生前葬をしていこう」
なんて冗談が出て、大いに笑ったところだったのに、おばあちゃん、亡くなってしまった。
私なんかよりも、ずっと長く深いつきあいの、おじいちゃんたちは、いったいどれほど悲しい思いをしているだろうか。

悲しいという気持ちは、とても疲れる。
死に直面して、思い出があふれて悲しみが押し寄せると心の中が空っぽになってしまう。
そして、思い出したように涙があふれてきたり…。
たまらない。

そして、セレモニーは無情に遂行されていきました。
どれだけ美しく、ていねいな言葉を並べ立てられても、そこにあるのは無味乾燥な、体裁だけで、空虚です。
誰しも、そんなセレモニーをするよりも、一人でおばあちゃんとの思い出に浸りたい、と思っているはずなのに。

いつもだったら、久しぶりの再会を喜び、楽しく近況を伝え合うメンバーだけど、今回はにぎやかにする気持ちにはとてもなれない。
残された4人の兄弟も、同じように年を取ってきているから、もしかしたら、おばあちゃんの死に、自分の行く末を思っているのかもしれない。

今度集まるときは、ひたすらに楽しい話題で盛り上がれる、おめでたい席であって欲しい。
たとえば誰かの結婚式。
私は結婚する姿をおじいちゃんやおばあちゃんに見せることができるのかなあ?
ひ孫がを抱かせてあげることができるかなあ?


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