きよこの日記

2002年12月23日(月) せめて夢でも

せめて夢でも会いに来てくれないかな…。
会って、最後のお別れをしたいよ。
おばあちゃん。

でも、昨夜も夢に来てくれなかった。

お父さんが死んじゃった時は、夢で会いに来てくれたって、私は信じてる。

大学4年の6月4日は教育実習の真っ只中だった。
日曜日の夜、翌日の自分の授業の指導案を作っていた。
作り終えて、時計を見たら午前4時だった。
目覚し時計をいつもより少し遅く6時40分にかけて、すぐにベッドに入った。
そして、はっと気づいたら、翌朝の8時ちょうどだった。
目覚し時計にもまったく気づかず、寝過ごしてしまった。
いくら疲れていたとはいえ、私は貧乏性で目覚ましに気づかないことなどこれまでなかったのに。
始業は8時10分。
遅刻してしまった。
そして、10時30分。父が亡くなったと兄からの電話。
教育実習は直ちに中断、冷たくなってしまった父のもとへ飛んで行ったのでした。

父の死亡時刻は午前4時20分。
私がちょうど眠りに就いた頃です。
だから、私は思うのです。
きっと、父は私のところへさよならを言いに来てくれたんだ、って。
私は夢の中でお父さんに会っていたんだ、って。
まったくその夜見た夢は覚えていないけれど、それは私が忘れてしまっただけなのです。


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