夏休みや冬休みに、祖父母のもとへ集まって、親戚やいとこと過ごすこと、私はそれが大好きだった。 何よりも家族であるということを感じられる瞬間だった。
小学生、中学生だった頃は毎年のように会っていたいとこたちも、大きくなって、それぞれの生活ができてあまり集まれなくなっていたけど、今年のお正月は久しぶりの集合となった。
食卓がにぎやかです。 いつものこたつではみんな座りきれないから、テーブルをもう一台追加して、台所では、おばあちゃん、お母さん、おばさんがにぎやかに準備をしています。 いつもならば、私も台所班なのですが、 「あんまりたくさん台所に女が集まるとろくなことがないから」 なんて言い訳して、今回はいとこたちと、ご飯の用意ができるまでごろごろ待っているのです。 お鍋やすき焼き、大人数だからこそ楽しめる料理が並びます。 昔のことを懐かしんで、みんなから思い出話が出てきます。 もう忘れてしまっていたような小さな小さな出来事。 興がのって、昔のビデオの上映会になりました。 今は亡きひいおじいちゃんや、ひいおばあちゃん。 ビデオの中で 「これをとっておけば記念になるから」 っておじいちゃんが言っていた。 本当に、記念になったね…。
そして、ビデオにはお父さんも映っていました。 ビデオの中のお父さんは、優しく微笑んでいました。 控えめにたたずんでいました。 ちょっと泣いちゃいそうでした。
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