大人になると必要にせまられて、たくさんの顔を持つようになるんだなあ。
私の職員室での顔、子どもと話す時の顔、友達といる時の顔、まったく違う顔をしている。 無意識のうちに。 きっと、それは誰でもそうなんだと思う。
あの人が職場の先輩と話すのを見て、私の知らない顔を見た気がした。
知り合って7年で初めて目にする顔だった。 泰然自若と思っていたあの人も、愛想笑いしたりするんだ…。 新鮮なオドロキです。
先輩の彼女には、そんな風にして話題をふったりするんだ…。
私と二人でいる時、あの人は必要以上のことを話さない。 会話がとぎれても、ほったらかしさ。 ある時、一体どれくらいの間、無言状態が続いたら、話題をふってきてくれるか試したことがあった。 ……沈黙……15分間… 結局、折れたのは私だった。 あの人は沈黙が続いていたことすら気づいてなかった。
それを話すと、男友達など、 「いいじゃん、いまさら気をつかうようなよそよそしい二人じゃないってことでしょ」 っていうのですが、でも、 さみしいよなあ。
だって、私はあの人と話すことが何よりも大切でかけがえのないことなんだもん。
出会ったばかりの頃ならば、今より気をつかって話しをふってくれていた。 話しに乗ってくれていた。 他人行儀であったとしても、あのころのように、大切に扱ってほしいなあ。
出会ったばかりの人と、食事に行って、ちやほやされて、ぼんやりと私が思ったことでした。
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