蓼食う虫も好き好き。
好きというエネルギーはすさまじい。 ひたすらにまっすぐで、偽れないものです。 その対象が人に向くとき、複雑に入り組んだ繊細な感情が生まれます。 好きということから始まったはずなのに、時に悲しかったり、憎らしかったり、憂鬱になったり。 それまでの自分の価値観を180°覆すものだったりします。
掃除で一緒になる3年の女の子。 国語を教えていないから、その子とは掃除で会うか、挨拶をするぐらいのかかわりしかありません。 だけど、何か変でした。
私の顔を直視しないで、横目で見る、という感じ。 でも、そういう性格の子なんだと思っていました。 話しかけても、必要最小限のことしか返さない。 そういう子なんだと思っていました。 学校にはたくさんの教師がいるから、自分にあった先生といい関係を築いていけばいいので、私は気にしていませんでした。
だけど、今日、養護の先生から、話を聞いてびっくり! 彼女は私のことを大変に、心底から嫌っていたんだって! でも???私にはまったく嫌われる心当たりがないんです。 だって、嫌われるほどのかかわりを持っていないんだもの。
彼女は私に嫉妬しているんですって。 同僚のコーキー先生のことを彼女は大好きで、コーキー先生と仲がいい私が気に入らないんですって。
かんべんしてくれよー。 つきあいきれないわ。 ペアのマグカップを使っているのが気に入らないんですって。 だって、学校に出入りしている銀行からもらったんだもん。 コーキー先生の車の助手席に私が乗っているのが気に入らないんですって。 だって、いつも研修先が一緒なんだもん。 コーキー先生め。 あらぬ疑いをかけられて、悪意を向けられて、えらい迷惑だぞ。
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