2004年08月17日(火) |
がんばって!という無責任 |
オリンピックが始まりました。 4年に一度のスポーツの祭典です。
それに参加するために選手たちが犠牲にしてきたものや、乗り越えた障害を考えると、いい結果が出せますように、という気持ちでいっぱいになります。 ただ競技に集中して、ベストが尽くせるといいなあ、って思います。
でも、テレビのコメンテーターはどうしてあんなに軽々しく 「がんばってくださいね!みんな応援してますからね!」 って言うんだろう。
選手は内心「その競技のことをよく知りもしないあなたに言われなくても、これ以上ないってぐらいがんばるつもりだよ!」って思っているんじゃないかな。
「がんばる」ことはとても辛いし孤独なことです。 もし本当にその競技について深く理解していたら、もし、その選手のそれまでの努力を間近で見つめ続けてきたのなら、むやみに「がんばって」なんて無責任で他人事みたいなことを言うのはためらわれるものなんじゃないかなあ。
ずっとずっとがんばり続けてオリンピックへの切符をやっとつかみとった選手に向かって、さらなる努力と克己を要求するなんて残酷だよ。
はるかなる高みへ上り詰めた選手の姿を、リアルタイムで見ることができる幸運を噛みしめようよ。
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