2004年10月28日(木) |
福谷修『サッちゃん 続・渋谷怪談』 |
「先生、サッちゃんってよんだことある?あれマジで怖いって。夜眠れなくなるからね。」と、ポンと男子が持ってきてくれました。
いやいやいや、私、自慢じゃないけど、怖がりだからね。 怖がりを自認しているからそういう怖いものには近寄らないようにしているんだからね。 ・・・借りちゃったし、読まなきゃかあ。
そりゃあ、怖いって言うんだから、当然怖い描写がどんどんでてくるわけなんです。 でも、私ってば優れた読解力あるもんですからね、そういうのが出てくるところは察知して、飛ばしちゃいました。 「怖い怖い、もー無理!」って2,3行先にジャンプ。
いつものようにお風呂で読んでいたのですが、 「水場は霊を呼びやすいという」とか、マジでそんな情報いらないから! 「風呂に入っているとき“だるまさんが転んだ”をしてはいけない。考えるだけでもだめ。そんなネタもあった。 ……考えちゃいけないんだ。 体を洗い終えると、リナは足元のシャンプーを取り、髪を洗った。 何も考えない。 目を閉じ、お湯でシャンプーの泡を流す。 ……考えない……。 シャワーから流れる温水が、髪をつたい、背中いっぱいにあふれて広がっていく。 後ろ人誰かいるかもしれないなんて思っちゃだめ……。 目を閉じたまま、次に右手でリンスの容器に右手を伸ばす。いつもと同じ場所にあるはずのリンス。 ん?リナは明らかにリンスの容器とは異なる物をつかんだ。なんだろう。目を開けた。」
もー!やーめーてー!
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