2004年12月29日(水) |
高山にうってつけの日 |
目覚まし時計をかけずに目をさまし、のろのろと出かける準備をする。 窓の外を見るとちらちらと雪が降っていてうれしくなる。 今日は高山にうってつけの日だ。
バックパック一つを背負って午後の高山行き高速バスに飛び乗る。 意外なほどバスの中は込んでいて、補助席に座っている人もいる。 くねくねと細い道を進んでいく。車窓からみえるのはちらちらと降り続く雪とうっそうと茂る木々の水墨画の世界。
2時間半かかって高山に降り立ったときにはもう夕闇が迫る時間になっていた。 雪は降り続いている。 高山に来るのは初めてだけど、思ったとおり雪の似合う街だ。 黒光りした軒の低い町並みは歩いていて楽しい。
私のことを誰も知らない街をぶらぶらと歩くのはとても楽しい。
この旅は名なしの私になるための一人旅なの。
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