2005年01月02日(日) |
おじいちゃんは心配性 |
いつもながらのお正月です。 親戚が集まって、二つのコタツをあわせてぎゅうぎゅうづめの食卓です。 ぐうたらしたいという欲求はどうしても抗しがたかったので、母と叔母さんにそれとなく台所を任せてしまいました。 従姉妹とコタツでぐうたらしてました。 コタツでのまどろみってなんて耽美なんでしょうね。 私は誘惑に弱く、堕落してしまうことが目に見えているので自分の部屋にはコタツを組んでいません。 だから、なおさらに久しぶりにコタツに入ると骨抜きにされてしまうのです。 なんと温かく幸せな場所なのでしょう。
しかし、そんな至福の時間はおじいちゃんの一声で消え去ります。 「おい、きよこさん。 雪だるまを作るぞ。 もう下のほうは作っておいたからな。頭のほうはきよこさんが来てからって、とっておいたからね」 「はーい・・・うー・・・さむーい!!」
庭には超特大の雪だるまの土台がありました。 「えー!これが雪だるまになるの?!」 人と同じぐらいの大きさです。 無理だよー、と心の中でつぶやきつつも、おじいちゃんがは言い出したら聞かないこともわかっているので見よう見まねで手伝いました。 雪を積んだり運んだりしてほかほかしたころには、立派な雪だるまができました。 その雪だるまの前にみんな集合して記念撮影。 おじいちゃんの手作り門松の前でもう一枚パチリ。
一家の大黒柱だったころのおじいちゃんは、ワンマンで、力強くて、頑固で、少し近づきにくかった。 でも、夏に怪我をしてから心配性になったみたいです。 大晦日には私のほかにも叔父さんたちにも「雪が大変降るから今日は来るのをやめよ」って電話したんだって。
退職して、田んぼの仕事も大変になってきて、“寄る年なみ”というものを周りが感じる以上におじいちゃんは実感しているんだろうと思います。
でも、私は今のおじいちゃんがとてもいとしいです。
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